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ティアーズトゥティアラの25話までを見た

最後に感想を書いたのが18話だから、それ以降で特筆に値すると感じたポイントについてさらっと書いていこうと思う。

まず21話のBパート。
原作プレイ済みの人になら、タリエシンが初源の歌を歌うところと言えば通じると思う。
作画がとてもよかった。
個人的に大好きなシーンのひとつなので、力を注いでもらえたことは素直に嬉しい。
そして泣いた…

作画と言えば、24話のそれが無茶苦茶よかった。
タリエシンのところはどちらかといえば静止画的な綺麗さだったのだが、24話は動きがいい。単純に、見ていて楽しめる。
それも一部分がというわけじゃなく、全体通してよかった。気合の入り方がほかの回とは明らかに違う。
以前にもこんな回があったけど、恐らくは同じ人がスタッフにいるのだと思う。

終盤に入って原作との相違が結構目立ってきた。
大きなものとしては、まずロンディニウム関連のイベントが丸々削られていること、そしてパラディウムの最上階に着いてからの展開だ。
なので26話でどういった展開を迎えるのかわからなくなってきた。大体は原作通りだとは思うけど、微妙な差異は出てくるだろう。
面白くさえしてくれるならば、多少変わろうとも私としては文句はない。

そして全26話っぽいので、来週で最終回ということになる。
やたら淡々としたアニメになってしまっていたけど、燃えるべき場面できちっと盛り上げてくれてたのでおおむね満足。
でももう少しなんとかならなかったかな、とはやはり思ってしまう。BGMとかシナリオとか、ほんの些細なことに盛り上がりきれない理由はあるのだろうけど、でもその些細なことをなんとかするのがどれほど難しいのか教えられた気分だ。

泣いても笑っても次で最後。
どうせなら笑って見終える最終回であってほしいと思う。
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テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

ティアーズトゥティアラの第18話を見た

サブタイトルは「帰還」。
これはアルサルの帰還を意味すると同時に、王の帰還という意味合いも持つ。
この作品中で王というなら、魔王と呼ばれるアロウンその人が思い浮かぶ。実際、アヴァロン城の正門たる生命の門は、彼を城の主として認めているのだ。
しかしアロウンは、城の主ではあっても王ではない。王にはならない。
彼自身がそう望んでいるからだ。
アロウンは基本、歴史の表舞台に顔を出すことがない。
だから千年前の大戦以後の歴史には、彼の名前は残らなかった。
周囲の者が残そうとしなかったわけでなく、これもアロウンが望んだからである。
そして彼の存在は長い年月のなかで湾曲して伝えられ、いつしか当時の人たちがまるで思いもしなかった人物像として語られるようになる。
すなわち魔王と。

千年後、劇中の時代においては、彼は夜の闇のような漆黒をまとう魔王として語り継がれる存在と化している。
本当のアロウンがそのような人物でないことは一目瞭然だ。
彼はむしろ、人をたばね、人を導き、人と共に戦う、まさに人の王としての有りようを見せている。
だがそれでも、彼は王にはならない。
人と共に歩いても、彼自身が王の座につくことはないのだ。
そのあたりについてはこれ以後のエピソードで語られることになる。

アロウンが目指した王道を歩くのは、アロウン自身と彼の友たち。
では先導するのは誰か?
答えは言わずもがな。

ガイウスの副官がいい感じだった。
PS3版で出番が少し増えて泣けるイベントになってたのだが、それがそのままアニメ化されたようだ。
秋頃発売予定のPS3の外伝では、この副官もプレイヤーキャラとして使えるようになるらしい。
PC版、PS3版ともにAVGパートでは顔を出していたのだが、戦闘時には敵として出てくることもなかったので、彼が戦うところは外伝で初出ということになる。

中盤の山場の最後を飾るだけあって、徹底して熱くていいエピソードだった。
わりと長いことゆるやかな展開が続いていたから、この盛り上がりっぷりは快感だ。
次回サブタイトルは「夜の子供」。
コーラス山に行くまでの間は、また少しゆるやかな展開になると思われる。

テーマ : ティアーズ・トゥ・ティアラ
ジャンル : アニメ・コミック

ティアーズトゥティアラの第17話を見た

サブタイトルは「友のために」。

アロウンはもともと、前回オガムが言ってた「我々の敵」に連なる者だった。
それがいろいろあって離反して、千年前の大戦にいたるわけだ。
そのことはもうはるか昔にケリがついてて、劇中の時代で誰がどう思おうとも覆りはしない。
歴史はあくまで歴史でしかなく、父祖の辿ってきた道筋を知る以上の意味はないからだ。
しかし、かつて当事者であったアロウンにとって、歴史はそのまま記憶でもある。
決して忘れることを許されない、痛みをともなう記憶だ。
だから彼は今でも思い悩む。自らの選択が本当に正しかったのかと。
もっと良い道が他にあったのではないかと。
劇中では常に完成された人格として扱われるアロウンだが、内心では葛藤を抱えてもいる。
それが今回、初めて描写された。そのことの意味。
これはアルサルがアロウンにとって、肩を並べ、背中を合わせて戦う友に、本当の意味でなったことを示しているのだと思う。
信じきれない相手に弱みなど見せられない。
信じられるから、友と頼っているからこそすべてを預けて一緒にいられる。
アルサルの乱心は黒幕によってかけられた呪いのようなものがその原因だが、アロウンはアルサルがそれに打ち勝つと確信していた。
必ず乗り越え、再びアヴァロンへ、リアンノンたちのもとへ戻り、ガイウスと戦いそして勝つと、そう信じていたからこそのあの言葉、「友よ」だったわけだ。
だからアロウンは、あの時点で自分が死んでも構わないと思っていただろう。
それは感傷などではなく、あの時点で自分が死んでも、アルサルは同じように動いただろうと見通していたからだ。
その意思は、彼がアルサルを一人前として認めたことの証でもある。

つまりは
「熱い! 燃ゆる! おもしれえ!」。
長々書いたけど、要約するとこうです。
Untilが挿入歌として使われるとは思ってなかった。
いい意味で裏切られた気分だ。

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ジャンル : アニメ・コミック

ティアーズトゥティアラの第16話を見た

サブタイトルは「戦う理由」。
アルサルが自らのそれに思い悩み、アロウンの言葉を思い出すことで核心にいたるという流れ。でもここはもう少し溜めが欲しかった。わりとサクッと片付いてしまった印象なので。

でもオガムが語る籠城戦の様子は、状況の絶体絶命さがより強調されていていいと思った。
現実においても、籠城戦は悲惨なことになる場合が多かったと聞く。特に兵糧攻めなどされた日には、地獄だってまだましだろうというくらいの凄惨さだったそうだ。
兵力で下回っているだけでなく、指揮官まで不在というこの状況。リアンノンたちががんばってはいるが、到底楽観視できるものではないだろう。

オガムといえば、竜にまつわる話。
ここもできれば、もう少しゆっくりやって欲しかった。
というか、このあたりのエピソードはいわゆる山場なので、余裕をもって進めて欲しかったなあ。

しかし全体としてはやはりよかったと思う。
主人公が派手に覚醒するという流れも燃えるものだけど、眼前の曇りを払って真理に気付くというような静かな展開もまた、胸を熱くしてくれる。
この作品の、そういうシーンが多いあたりが特に好きだ。

テーマ : ティアーズ・トゥ・ティアラ
ジャンル : アニメ・コミック

ティアーズトゥティアラの第15話を見た

サブタイトルは「カンディド」。この作品においての最上位の神聖魔法を指す言葉だ。
本当に最上位なので、原作ゲームでは誰一人として覚えない。イベントで使われるのみである。

ゴトゥーザさまの演技がほんとにすごい。上手い。
アルサル役の石井真氏もすごい。
この作品は原作ゲームも声優陣が超豪華で、特に男性声優は演技力でも声の質でも桁違いに優れていた。
PS3でリメイクするにあたって、声優が同じなのをいいことに、台詞の大半がそのまま流用されたのだが、それでまったく文句を言う気にならないというくらいに良い演技をしてくれている。
それを、そのすごさを、アニメでも十全に発揮してくれていた。

ただ悲しいかな、ゲームでは盛り上がりをBGMが助けているというところが多分にあり、ゲームとはBGMが異なるアニメでは、盛り上がりにもやや欠ける印象だった。
具体的に言うと、ゲームの方で今回放送したイベントの部分を見たなら、恐らく私は泣いている。
PC版で一度見ているのに、PS3版でも泣いたからね!
だがアニメではそうはならなかった。この違いだ。
なにかそれっぽいBGMでも流せばよかったように思えるけど、なぜかほとんど無音に近かった。声優さんのがんばりだけでもってた印象。
この演出はうまくない。
こうして見ると、BGMというものが、アニメやゲームにとっていかに重要なものであるかを思い知らされる。

ストーリーについて少し。
アロウンの語った、声にはならない言葉の意味。
それはのちのち明らかになるのだが、明らかになってからアロウンの行動を振り返ってみると、このときのアロウンの心境が手に取るようにわかって感慨深い。
彼にとってあれは通過儀礼であり、贖罪であり、そして取るに足らない出来事でもある。
その後どうなるかが、彼にはわかっているからだ。

次回サブタイトルは「戦う理由」。
アロウンが重傷を負い、アルサルは不在。その機を狙って、猛将ガイウスが攻めてくる。
兵数で負け、練度で負け、戦術で負け、士気で負け、挙げ句の果てに指揮官不在。
極めて不利な状況のもと、リアンノンたちは籠城戦を強いられることになる。
いかにアヴァロンが堅牢な城といえど、マイナスファクターがあまりにも多すぎるこの戦況。
まさに絶体絶命の不利のなか、オガムは、そしてアルサルは、どう動くのか。
といった話になるはずだ。

テーマ : ティアーズ・トゥ・ティアラ
ジャンル : アニメ・コミック

ティアーズトゥティアラの第14話を見た

サブタイトルは「白の精霊」。アロウン稜を訪れる話となる。
今回はキャラの動きががやたらと丁寧だ。
戦闘シーンが多めなのだが、そこを筆頭にアニメーションの質が無茶苦茶いい。
話そのものもよかったけど、それより何よりキャラの動きのよさが際立っていた。何気ない動きにも手を尽くされている感じがして、純粋に見てて楽しめる。きっと名のあるアニメーターさんが担当されていたのだろう。

あとゴトゥーザ様の演技がすごい。
すごく上手い。
原作ゲームよりも若干やわらかでゆったりした喋り方になっているのだが、これがキャラと実によく合っている。
ゲームとアニメの台詞の違いを熟知したうえで演技しているとしか思えない。すごい。

ストーリーについても少し。
アニメでは語られなかったが、絶対神ウァトスというのは帝国が“神聖”の名を掲げるようになってから崇めたてまつりだした神の名でもある。
つまり千年前の宗教画と、たかだか十数年前に崇められるようになった新興宗教に、同じ神が存在しているというわけだ。
これは小さくない関連と言えるだろう。
帝国出身のオクタヴィアがそのことに言及しなかったのには、恐らく特に理由があるわけではなくて、単に尺の問題だと思われる。
のちのち触れる場面がまた出てくるのではないだろうか。

次回サブタイトルは「カンディド」。張りに張った伏線を解き放つときが間近に迫っている。
長すぎる前戯の終わりはもうすぐそこだ。

テーマ : ティアーズ・トゥ・ティアラ
ジャンル : アニメ・コミック

ティアーズトゥティアラの第13話を見た

サブタイトルは「ブリガンテス」。

ガイウスの侵攻に際して現状のままでは兵力不足であるとの結論に達したアロウンたちは、アルビオン島に暮らす原住民たちの力を借りることを考える。
白羽の矢を立てたのは、そのなかでも最大勢力を誇るブリガンテス族。彼らを仲間に引き入れることができたなら、ガイウス率いる帝国軍とも対等に戦えるという目論見である。
そんなわけでアロウンたち一行は、ブリガンテス族が住むという妖精の森を訪れるのだった。

というお話。
ゲームの方では少しくどいかなと感じたイベントだったけど、アニメではすっきりさわやかに消化されてていい感じだった。
原作はテキスト主体のエロゲーだったから、より印象づけるためにくどいくらいの文章にする必要があったんだと思う。
でもアニメなら、同じ台詞でもキャラの動きや表情を交えて受け手に伝えることができるし、“間”をはかることもできる。だからある程度簡略化しても、または簡略化したように見えても、原作と同じような印象を与えられるシーンになるんだろうなあと思った。

ともあれ、今回の件でブリガンテス族との協定への足掛かりができたわけで、それはアルサルのお手柄と言えるだろう。
しかしアロウンも言ってたように、今回におけるアルサルの行動は、あまりにもバカげていた。バカの極みだ。
彼が負ければ彼のみならず、アロウンの首まで飛ぶかもしれなかったのだ。もしそうなっていれば、ゲール族の命運は迫り来る強敵を前に風前の灯火となるところだった。
その結果を考えてか、それとも考えずにか。
彼の発した「さっさと殺せ」という台詞は、軽率極まるように感じられた。一族を背負って立つ者の言葉とは、ちょっと思えない。

…という風に、アニメだけを見ていると思えてしまう。
原作の方では、もしアルサルが殺されていたら私が仇討ちをしますとリアンノンが明言していたので、仮に負けて殺されても、その死は名誉あるものとして扱われ、かつゲールの未来もリアンノンに託されただろうという予想ができたのだ。
このときのリアンノンの台詞はかなり過激なものだったのだが、台詞を改変してでも入れておくべきだったんじゃないかと思った。

さて複線が着々と増えていっておりますが、次回サブタイトルは「白の精霊」。アロウン陵、つまり千年前にアロウンが死んだ際、亡骸を収められた場所へ向かうエピソードになると思われる。
ここもまた、重要な複線のひとつだ。

テーマ : ティアーズ・トゥ・ティアラ
ジャンル : アニメ・コミック

ティアーズ・トゥ・ティアラの第12話を見た

サブタイトルは「帝国の脅威」。

さらわれたリアンノンとガイウスの話。
アロウンとリアンノンが“通じて”いるのは、出会いの際の真実の名にまつわる出来事の影響が強いのだろうけれど、その裏にはもうひとつ別の理由があるんじゃないかと思ったり。
そして予期せぬタリエシンの登場。話の流れとしてはおかしくないが、妙なところを補完するんだなと首を傾げてしまった。
…と思ったけど、次回のサブタイトルは「ブリガンテス」。どうやら今回のタリエシンの登場は、前振りということらしい。

リアンノンとガイウスの問答。
それは言い換えれば、ゲールと帝国のそれでもある。
今のところただの小娘でしかないリアンノンだが、兄以上に軍略に秀でているという設定が実はあり、今回の問答ではその片鱗が見え隠れしていた。
現実を冷酷に突きつけるガイウスに対して、それには屈しないとあくまで理想を語るリアンノン。その姿は愚か者のそれにも見える。
しかし彼女の理想論には、それを裏打ちする根拠がちゃんとあるのだ。すなわち部族の族長であり、彼女の夫でもある魔王アロウンの存在が。
妖精王の末裔であり、星を見て未来を読む力を持つ彼女は、本能的に知っていたのだろう。己の夫が信ずるに足る男だと。部族の未来を託すべき器であると。

そんな彼女を見て、タリエシンが胸中に抱えた思いはどのようなものであったか。
彼はリアンノンより、アルサルより、そしてあるいはアロウンよりも、ずっと現実を理解し、見すえている。
彼は賢明だ。ひょうひょうとした微笑みの裏には、冷徹なリアリストとしての顔がある。だからこそ彼は、あのときあの場所にいた。
そんな彼が、人生の岐路に立たされたとき、何に重きを置き、何を選ぶのか。
といったところで待て次回。

テーマ : ティアーズ・トゥ・ティアラ
ジャンル : アニメ・コミック

ティアーズトゥティアラの第11話を見た

オガムも減り減りでございますに吹いた。誰かひとりくらい反応してあげたらいいのに。

モルガンがひとりバタバタする話かと思いきや、仲間とか信頼とかっていう話だった。
モルガンまじ格好良い。アルサルもほんと格好良い。
手加減しないオガムさんはマジ鬼畜。

リディアの百合設定は無くしたのかと思ってたけど、ああいう風に使うとは予想外だった。最近は原作と違う展開がちらほらあって油断ができない。
オクタヴィアの嫁入りイベントを削ったのも、リディアとフラグを立てるために必要だったからということなのだろう。疑問が解消されて、すべてが一本に繋がった気がする。

惜しむらくはリディアの退場が思いのほか早かったこと。
人質をとって「足を舐めろ」と命令し、オクタヴィアがそれに従おうとすると途端にうろたえて退却する姿とかをアニメで見てみたかったのに。
すごく百合百合しいイベントだったんですが、展開があまりに唐突すぎて笑えてしまったのも今ではいい思い出です。

さて次回はいよいよあの人が動き出します。
歴史上もっとも有名な禿から名前をつけられた、帝国最強にして最高の将軍。その名はガイウス。
中盤の山場もすぐそこまで迫っている。ここら辺から一気に加速してくるだろう。
楽しみだ。

テーマ : ティアーズ・トゥ・ティアラ
ジャンル : アニメ・コミック

ティアーズトゥティアラの第10話を見た

サブタイトルは「気高き剣士」。

アバンタイトルはオクタヴィアの幼少期。彼女が帝国軍へ入ることになったきっかけが描かれている。
このあたりは原作ゲームでほんの少し触れられる程度で、兄の姿すら出てくることがなかったと記憶してるので、アニメでのこうした補完は良いと思った。
復讐は力によって成し遂げられるべきと考えるアルサルと、内部からの改革によって成すべきと考えるオクタヴィア。その対比は、少し前に放送終了したコードギアスの主役ふたりを彷彿とさせる。TtTの方が先だけど。
アルサルとオクタヴィア。ふたりの対比は思想のみにとどまらず、使う剣にも如実に表れる。
アルサルの剣が力にまかせた剛の剣であるとするなら、オクタヴィアは相手の力を受け流して絡めとる柔の剣。一刀両断を狙うアルサルと、蝶のように舞い蜂のように刺すオクタヴィア。ゲールと帝国という立場の違いを抜きにしても、面白いほど正反対なふたりである。
ゆえにアルサルはオクタヴィアを受け入れられず、ならば信ずるに値するか己の目で見極めろとアロウンより命じられてしまう。これもまた、アルサルが越えるべき壁のひとつというわけだ。

そこで出てくるのが子供ふたりのイベントと、モルガンの赤枝イベント。
しかし子供のイベントはともかくとして、赤枝のイベントは少々あっさり過ぎやしないかと思ってしまった。モルガンはこれまでのエピソードで十分キャラが確立してるから、これ以上深く描写する必要はないということなのかもしれないが、それにしたってあんなにあっさり解決してしまったのでは、これまで思い悩み続けてきたモルガンがアホの子のようだ。いや実際そうなんだけど、もう少し溜めてから解決へとなだれ込んでほしかったというのが正直なところ。

とはいえその赤枝の問題を解決し、モルガンの祖父殿の名誉を守ったことで、ついにアルサルはオクタヴィアを認めようと決意する。
だがそれは言葉によって行われるものではない。剣士であるふたりにとって、嘘のない真実は剣によって語られるべきものであるからだ。
それゆえ互いに剣を向け、憎しみもないままにただ戦うふたり。最後はアルサル渾身の突きをオクタヴィアが受け流したことで決着となった。
戦いが終わり、アルサルの剣から嘘のないゲールの真意を感じとったオクタヴィアは、ひとりの戦士として共に戦うことを誓うのだったという流れである。

この辺ちょっとよくわからない。
オクタヴィアの目的は帝国軍上層部の改革にあり、それは兄や両親を殺すよう命じた者達への恨みから生じている。彼女の名誉もその目的に付随するものであり、ならばたとえ帝国へ反旗をひるがえすことになろうとも、仇討ちさえ成せば名誉は失われない、とこういうことなのだろうか。なにか違う気がする。
これが原作だと、「いろいろあって嫁→腐敗した帝国を是正するために一時協力」というわかりやすい流れだったのだが、ギャグ分を抜いてしまったせいでわかりづらくなってしまったような。というより“裏切った”感がより強くなってしまった気がする。
そのあたりが補完されていればいいなと思いつつ、次回「鎮魂歌」を待つ。

テーマ : ティアーズ・トゥ・ティアラ
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