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つぼみvol.5を読んだ

百合のマンガ作品だけを集めたアンソロ本の通算5冊目。
今回の表紙は黒星紅白氏。
サモンナイトやキノシリーズのイメージが強かったので、画風の違いにちょっと驚き。
表紙と裏表紙で2コママンガのようなストーリー性を持たせてある。裏表紙では一転し、眼鏡の子が茶髪の子に迫るという構図。萌え。


つぼみ VOL.5 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)


例によって目にとまった作品の感想を書く。


 ◇


・つぼみがはじまるよ - 小梅けいと
イラストが2ページ。季節柄か、合格発表風味。
この人が描いた本格的な百合も、いつか読んでみたい。


・エビスさんとホテイさん - きづきあきら+サトウナンキ
唐突に終わった! 予想もしてなかった!
もう少しくらいは続くんだと思ってたけど、語るべきところだけ語って、本当に容赦なく終わらせてしまった。
容赦なさすぎてちょっと物足りなく感じるくらい。本音を言えば、もっとページ数を使って、じっくり落ちをつけてほしかった。
…なんて考えてたけど、読み返してるうちにヒロインの心情がわかってきて、これはこのページ数でよかったのかもと思えてきた。言葉にしてないだけで、言うべきことは態度に出しているからだ。
そして、締めくくりも私好みだった。余韻を残すラストは大好きです。
ともあれこれで全五話ということになるわけだけど、単行本にはできるのだろうか。今はそこだけが気掛かりだ。


・星川銀座四丁目 - 玄鉄絢
このまますんなり結ばれるのかと思わせておいての新キャラ登場。さすがタイミングをわきまえてらっしゃる。
そのキャラが今後も絡んでくるのかはわからないけど、もしそうだとしたら、ちょっとした波乱の展開になるのかもしれない。
あと先生ひどいマジひどい。あれは妙にリアルでいやだ。


・しまいずむ - 吉富昭仁
いつにも増してテンション高い。飛ばしまくり。
思わず素で笑ってしまった。面白い。
百合というより、変な女の子が変なことをするマンガにもはやなりつつある。
よりにもよってなんだあの落ち。見た側の反応に窮する内心が手に取るようにわかるよ…
あとてるてる坊主に吹いた。


・ロッシェの限界 - 関谷あさみ
今になって気がついたけど、この作品は固定の主人公がいるわけじゃなくて、同じ世界のいろんなキャラクター視点で物語が紡がれていくらしい。
今回の内容に関しては、そうきたかーという感じ。タイトルが作品のすべてを表してる気がする。
このエピソードだけなら胸躍る展開だなと無責任に喜ぶこともできたけど、前のエピソードを見ているからそういうわけにもいかず…
百合もヘテロも、恋のままならなさには寸分の違いもない。


・雪のお姫さま - 水谷フーカ
この作者氏にしては珍しい話の流れ。
それでも全編通して明るいのは、そういう作風が根付いてるからなんだろうな。
相変わらずといいますか、安定して面白い。この作者氏ははずれがないので安心して読める。


・キャンディ - 鈴木有布子
可南さんが天然たらしすぎてつらい。
視点は片方に固定のほうがよかったかも。
なんて風に思ってしまうのは、普段私がそんな感じで文章を書くことが多いせいだからなのだろう。
双方の心情を平行して描いていても、この作品は十分いい当たりになっている。
でも、ヒロインの心情を隠しておいて、最後で明らかにしたほうが、より飛距離の大きいホームラン性の当たりになってたんじゃないかと思うのだ。
この辺は好みの問題かも。


・タンデムLOVER - カサハラテツロー
ちょっとレトロチックな有人機動兵器が出てくるという変わり種の百合。西川魯介のマンガみたいだと思った。
でも、内容はちゃんと百合になっている。機動兵器が、描きたいから出したというだけのガジェットで終わらず、作品の一要素としてしっかり活用されてるのも好印象だった。


・ひみつ。 - 大朋めがね
この作者氏のマンガは甘さ控えめであることが多いのだが、今回は砂糖がだいぶ増量された印象。
そのおかげなのかはわからないが、今までで一番読みやすく感じた。
迂遠なようで直接的な言葉のやりとりが、雰囲気出ていて好きだ。


・アシンメトリー - きぎたつみ
姉妹百合というシチュエーションはわりとよく見掛けるのだが、双子の百合というのはなかなかに珍しい。
喧嘩するほど仲の良い姉妹というのはとてもいいものだけど、それがこれだけ巧みに描かれていると、もう悶絶ものだ。


・鬼丸さんの恋 - 宮内由香
最初、宮内氏のマンガだとわからなかった。前回と絵柄が結構変わった気がする。
そして今回はページ数がわりと多め。これまではいつも少なかったので、少しでも長く堪能できるのはありがたいかぎり。
苦言を向けるべきところがあるとすれば、主人公のバカという設定があまり活かされてないあたり。良識あるし根性もあるし、頭もまわる子なので全然バカには見えないのだ。
でも逆に言うと、欠点と言えるのはそのことくらいで、全体としてはよくまとまった良作だと思う。


・わんらぶ - 杉浦次郎
落ちがひでえ。(褒め言葉
この作者氏のことだから、とんでもない展開になるだろうとは思ってたけど、その予想すら甘かった。
とんでもなさすぎだよ…


・葵ヶ丘珈琲店 - ほた。
ちょっとスマートさに欠ける印象。山場を迎えたあたりからが特に。
たぶん、ふきだしで内心を語りすぎてるところがそう感じる原因なんだと思う。あけすけにすぎるというか。
キャラクターはかわいいし、シナリオも悪くないので、これも好みの問題と片付けていいかもしれない。


・スノードーム - 堀井貴介
最初のほうで落ちは読めたけど、溜めてから開放という流れを順守してるせいか、それでも面白く読めた。
こういう構造のストーリーは好きだ。


・プライベートレッスン - ナヲコ
以前掲載された同名作の第二話。つまり連載化と考えていいのだろうか。
前作も、そして今作もかなり好きなので、連載してくれるのなら嬉しいことこのうえない。
内容は今回かなり甘め。前回がほんのり百合風味くらいだったので、それと比べると味は濃くなった。
言うのは何度目になるかわからないけど、年の差百合はやはりいいものだ。


 ◇


こんなところで。

今回は本当にはずれがなかった。掲載作品全部当たり。高アベレージにもほどがある。
似たようなことは毎回言ってるような気がするけど、今回の平均レベルは過去最高だった。「目にとまった作品の感想を」とか言いつつ、掲載作全部の感想を書いてしまっているあたりがその証拠である。

でもその代わり、メーター振り切るような傑作クラスはなかったように思う。
だから全体としての満足度は、いつもより少し高いという程度だ。
まあこの本の元のレベルを考えれば、いつもより少し高いというだけでも十分凄いんだけど。

これだけ良質な百合のアンソロを野口先生一枚で楽しめるなんて、素晴らしい時代になったもんだ。
そして早くもvol.6の発売日が待ち遠しい。今度は5月発売予定とのことである。
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ジャンル : アニメ・コミック

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