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とある飛空士への恋歌を読んだ

著者は犬村小六。
イラストは森沢晴行。

著者の前作「とある飛空士への追憶」は、2008年に発売されたラノベのなかでもとりわけ高く評価されており、普段ラノベを読まない人でもタイトルぐらいは知っていたりするかもしれない。
そんな作品の続編。

といっても共通しているのは世界観だけであり、キャラクターや地名などは完全に別物となっている。
同じ世界を舞台にして、まったく異なる物語が描かれているのだ。
前作は完璧と言っていい終幕を迎えていたので、キャラを同じくする後日談などでは蛇足になってしまう。
そのため続巻が出るという話になったときに、戸惑いを覚えた読者も多かったと聞く。
続編としてくくるには微妙かもしれないが、前作のファンに対してこの本の在り方は、この上ない良回答と言えるのではないだろうか。

あらすじは、さる皇国の王子が革命によってその座を追われ、紆余曲折の末に空飛ぶ島に乗って世界の果てを目指す旅に出るという感じのもの。
この一冊で完結はしておらず、あくまでシリーズの序章と言うべき内容だ。
しかし、完成度はかなり高い。
前作にも負けていないと思う。
なかでも親子の別れのシーンは胸にくるものがあった。
定石ではたしかにある。
でもだからこそ、命中率100%の攻撃のように心へ響いてしまいます。

個人的に印象深かったのが、予想していた展開の裏をかかれたこと。
王道なのか、それとも奇をてらうのか。
ストーリーに対してのそういった予想は、ラノベでなくても誰しもがついやってしまうことだと思う。
それは当たることもあるだろうし、外れることもあるだろう。
そしてその予想の裏をかかれて外れたとき、私はなぜか「やられた」と思ってしまう。
悔しいような、嬉しいような、形容しがたい感情だ。
それをこの本でも味わったのだ。
ただでさえストーリーが良いのに、そのうえ驚きを誘う要素まであるとなると、「やられた」なんて言いつつも面白いと評さざるを得ないのである。

私が予想を裏切られたのは、恐らくはイラストによるところが一番大きいと思う。
こういう流れかなと予想しつつも、イラストを見て違うだろうと考えてしまったのだ。
あれはもしかして、狙ってああいう風にしていたんだろうか。
もしそうだったら凄いと思うんだけど。
どうなんだろう 。


とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)
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テーマ : ライトノベル感想
ジャンル : 小説・文学

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