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クロノ×セクス×コンプレックス1を読んだ

著者は壁井ユカコ。
イラストはデンソー。

内容を端的に言うと、「TS」+「ハリポタ」+「時かけ」。
不思議な路地で女の子とぶつかったことにより、その子と体が入れ替わってしまった主人公が、そのままおかしな空間へ飛ばされて、魔法学院で時空魔法を学ぶ羽目になる、というお話だ。
誰が見てもそうとわかるくらいに無茶苦茶な展開であり、それゆえか、要素を統合しきれていないという印象を受けた。
料理の材料をボールに入れて混ぜ込んだというよりは、原材料のままくっつけてみたというイメージだ。
具体的には、「TS物か」、「次は魔法学園物か」、「今度は時かけか」という具合に、要素の切り替わりが読んでいて認識できる。
素材同士の繋ぎ目が見えてしまうのだ。
このあたりが「くっつけてみたイメージ」と評した原因である。

ただ、それぞれの要素のレベルは高い。
たとえば、本作をTS物として見たならば、かなり質の高い作品と言うことができる。
言うなれば、いい素材を使ってうまく仕込みはしたものの、最終的な調理の段階で平凡な出来になってしまったという感じだ。
味は悪くないどころかむしろ良いんだけど、これもっと美味しくできたんじゃね?と少し思ってしまうのだ。
そういう意味で、若干ながら惜しいと言える作品である。

個人的には先述の通り、良いTS物だと思ったので、そういう嗜好のある人にはお勧めできる。
主人公が肉体的に女性化した男性であり、女子寮に入っているということもあってか、第三者視点から見ると百合になる場面が頻出する。私によしと言いたいところだが、中身が男である以上、百合には相当しない。物語の根幹をなす設定であるし、そもそも私はTS物も大好きなので、文句を言うつもりはさらさらないのだが、なぜか少し、ほんの少しだけ惜しいと思ってしまう。これが百合好きのサガなのか。

この一巻では、共学校であるという設定が置き去りにされ、おあつらえ向きに女の子ばかりがスポットライトを浴びているけど、次の巻では男性キャラの出番もいくらか増えるそうである。

今のところ、巻が進んだとしても主人公の身には破滅しか訪れないように思えるけど、実際にどうなるかは読み続けないとわからない。
予定調和に終わるのか、はたまた主人公が未来を変えるのか。
続きが楽しみだ。


クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)
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テーマ : ジェンダー小説(IS、GID・性同一性障害、女装、男装、他ジェンダー関連全般
ジャンル : 小説・文学

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