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トトリのアトリエプレイ日記 その6

本作の百合要素について、今日は書いてみたいと思う。
そうするにあたってまずはっきりさせなければならないのは、本作が百合作品と呼ぶべきタイトルであるかどうかということだ。

なにをもって百合作品とするか。
そのあたりは人によって判断の分かれるところである。
作り手が百合を明確に意識している、つまり女性同士の恋愛が中核を成している作品のみを指して百合作品と呼ぶ人もいるだろうし、女性キャラ同士が仲良くしている描写があれば、そこに百合を見出す人もいるだろう。
だから、百合作品であるか否かということを、一概に言ってしまうのは結構難しい。ある人物にとって百合であっても、別のある人物にとっては百合でなかったりするためだ。

大ざっぱな判断基準としては、先にも書いたような、作り手が百合であることを明確に意識したタイトル、すなわち最初から百合として作られた作品。
これは、嗜好しない人にとっても疑いの余地なく百合と言える作品である。
すべてがそうであるなら話も早いのだが、あいにくとそうでない作品も多数あるのが現状だ。

そもそも女性同士の恋愛を指して百合と呼ぶようになって、既に30年ほどの年月が経過しているのだが、明確に百合と言える作品が安定して供給されるようになったのは、近年になってからのことである。
その間に百合を愛する人々は、数少ない確定的な百合作品を愛好し、それでも足りない分は、もともとそうではなかった作品に百合を見出すことで補うしかなかった。
だから、元来百合でなかった作品に百合を見出すことは、百合の歴史から言えばそう珍しいことでもない。
だがこのことが、百合作品であるか、そうでないかの境界を曖昧にもしてしまっているのである。

先の判断基準へ個人的にひとつ付け加えるならば、作中に百合の要素が、一部分であれ明確に込められていること。
これは作品全体としては百合をテーマに描かれたものでないながらも、一部に百合要素を持っている作品のことを指す。
広く知られた例で言えば、セーラームーンがこれに当たる。
天王はるかと海王みちるの関係は、嗜好する者が百合を見出すに十分なほど意図的なものであったためである。

百合へ傾注し始めたのがここ数年のことである私がこれ以上語ろうとすると間違いなくぼろが出るので、本筋に関係のない話はここらで一旦置く。
要は、意図的な百合要素を含むタイトルもまた百合作品と呼んで差し支えないのではという主張である。

ここで話は二行目に戻る。
トトリのアトリエは百合作品と呼ぶべき作品であるか否か。
本作が女性同士の恋愛を中核に置いた作品でないことは、やっていない人にも明らかであると思われる。
やっている私もまたこのように言おう。本作はそういうゲームではない、と。

ならばもうひとつの判断基準、「意図的な百合要素が存在するかどうか」。
これについてどうかといえば、その答えは「yes」である。
本作トトリのアトリエには、製作者が百合を意識して作成したであろうイベントが、多くはないながらも存在している。

もっとも決定的なのは、作中に女性同士の恋愛を趣味として嗜好するキャラ、平たく言えば百合好きなキャラが登場することだ。
これは作る側の人間が、百合という性癖を意識していないかぎり、決して起こりえないことである。
意図的でないと考えるほうが不自然だろう。

以上の事実をもって私はこう主張する。
「トトリのアトリエは百合作品である」と。

もちろんそれは一部分に限定した話であり、作品そのものを指してそう呼びたいわけではない。
主張のキモは、百合好きな人が買うに値する作品なのかというところにある。
百合作品云々も百合要素の有無も、すべてはそこに結実するのだ。

忌憚なく言わせてもらえば、百合要素だけを目当てに本作を買うのはあまりおすすめできない。
これは本作が百合作品として劣っているからというような理由ではなく、もっと即物的な、端的に言えば量と濃度の問題である。

当然のことではあるのだが、百合をメインに作られた作品でない以上、そういう要素を含むとしても、全体から見た割合は小さなものになってしまう。
本作もまた、その例から外れていない。
始めから百合を期待して本作を手に取ってしまうと、頻度と濃さが足りずに食い足りなさを感じてしまう可能性が高い。
百合を目当てに買うのをおすすめしないのはそのためである。

でも逆を言うと、百合だけを目当てにしないのならば、本作は大いにアリだ。
探索と調合の合間に、おやつのように百合を楽しめるRPG。
そのように考えて、あくまでゲームの一要素としてだけ百合を求めるのなら、本作は有力な選択肢たりうる。
なぜなら本作における百合要素の質が、量と濃度の不足を補うほどに高いものであるからだ。

本作の百合要素は、いささかボリュームに欠けるものだ。
それは否定のしようもないし、当然だと割り切るべきことでもある。
でも、質の面では歴戦の百合愛好家をも唸らせるものであると、私は確信している。

だからこのゲームに百合を求め、買うかどうかを迷っている人がもしいるのなら、その人に私はこう言ってあげたい。
「迷わず進め」と。

本作の百合要素については、エンディングも見ないうちから語るべきではないという思いもあるので、クリアしたらまた改めて書いてみたいところ。


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