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涼宮ハルヒの憂鬱 第14話補足 「ボーイミーツガール」

第14話において、ハルヒはキョンの気を何とか惹こうと、涙ぐましいまでの努力を重ねていました。視覚に訴え、聴覚に訴え、しかしそれでもキョンは気付こうとはしません。
ですが、ここで1つの疑問が生じます。
果たしてキョンは、本当に気付いていなかったのでしょうか。

キョンに対するハルヒの主張は、確かに直接的とは言い難いものばかりでした。しかし、少し、ほんの少しだけ勘ぐれば、裏にどのような感情があったのかを容易に察する事ができたのではないかと思われるのです。

第14話を、2度3度と観返していて思い至りました。
この2人は、駆け引きをしているのではないのかと。

その前提としては、まずキョンのモノローグをすべて疑って掛かる事が必要になります。
彼もまた、素直さとは縁遠い人物です。何せ、世界崩壊の瀬戸際に立たなければ、本音をさらす事さえできないのですから。
劇中のキョンのモノローグは、退屈ながらも平和な日常に対する喜びに満ちたものでしたが、その言葉の数々は、何処か自分へ、そして自身が恋し、本音をさらしたくない相手へ言い聞かせているようでもありました。
そのようにして見ていきますと、第14話においての2人の掛け合いすべてが、まるで素直でない男女がお互いに意地を張り合っているようにしか見えなくなってきます。と言いますより、事実その通りなのでしょう。

そんな2人が、意図せず本音でぶつかり合う機会を得る事になります。ハルヒが作り出した、2人だけの箱庭世界、世界崩壊への扉たる閉鎖空間です。その中には、2人以外の何人も立ち入る事を許されず、またその2人が出る事も許されてはいませんでした。
ここで、2人は初めて、意地も建前も抜きにした、素の言葉で語り合う事になります。

「自分がいて、キョンがいて、面白い事が起こっている世界」。
それはまさしく、ハルヒが心中に思い描いていたであろう世界そのものです。自らが望んでいたものをようやく手に入れるに至り、ハルヒの心中はかつてない希望と充足で満たされていたと思われます。

しかしキョンは、それを真っ向から否定するのです。
お前が夢見ていたものは、既にあったのだと。
世界は面白く、その面白い世界はお前を中心に回っていたのだと。
そして何より、「俺がお前を必要としている世界」なのだと。

ハルヒからのアプローチに対し、キョンは徹底して受身でした。
攻勢に転じたのは、私の記憶にある限りですと、例の告白の場面のみです。そしてそれは、ハルヒがずっと待ち望んでいた瞬間でもあったのでしょう。
これが2人の駆け引きだったとするなら、勝者はハルヒという事になりそうです。

「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品をカテゴライズするなら、その候補の1つとしてSFが挙げられると思います。私自身、それを事実として認識していながらも、それに微妙な齟齬を感じていました。その理由は恐らく、この作品が本当の意味でのSFではなく、言うなれば学園を舞台にした「ボーイミーツガール」であったからだと思われます。
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