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「かのこん」

著者は西野かつみさん、イラストは弧印さんです。
シリーズ第1巻となります。



本著を手に取った動機は、ごくシンプルなものです。
簡潔に申しますれば、本作品が数あるライトノベルの中でも群を抜いてエロいと聞いたからに他なりません。いつの時代も、エロは人を動かす強大な原動力です。

本作品のカテゴリーは、ラブコメディーに分類されます。
内容はごくありふれており、特に目新しさを感じさせる要素はありません。
ですが、文章は簡潔でわかりやすく、理解が容易です。教科書的と言ってもいいでしょう。
ラブコメは、恋愛を笑い混じりに描くというその方向性故に、わかりやすい事が何にも優先されると私は考えます。その観点から申しますと、本著の文章の方向性は、限りなく正解に近いと思われます。

さて、肝心のエロさについてですが、私はそれほどとは思いませんでした。
描写こそ直接的ではありますが、コメディーに偏重気味な作風が、幸か不幸か卑猥さの抑制に繋がっているのです。最後の一線を超えていない事も、エロさを感じさせない理由の1つとなっています。或いは、この第1巻ではそれほどでもなく、2巻以降において初めてその本領が発揮されるのかもしれません。

とは申せ、エロいかエロくないかという判断基準は人によって千差万別ですから、私がエロくないと感じたからといって、他の人にとってもそうだとは限りません。

ちなみに私は、谷川流氏の「絶望系・閉じられた世界」も、さしてエロいとは思いませんでした。あれの描写は、直接的どころか普通にヤりまくりでしたが、そこに人間らしさが少しも感じられなかった事が、エロさを感じさせない理由となっていたように思います。
2体の人形がセックスらしき事を行っている場面を見て、人間に対するような性的興奮を抱ける人というのは、そう多くはないと思います。私があの作品に対して抱いた印象も、そのようなものでした。

同じ谷川流作品であれば、「ボクのセカイをまもるヒト」の2巻の方が、エロさの面では上だと思います。ですが、先にも書きました通り、このあたりの感じ方は人それぞれでしょう。

内容的には、少なくともこの第1巻の時点では、凡庸と言わざるを得ません。
文体にクセがないので、するすると読む事はできますが、逆を言えば特徴らしい特徴に欠けるため、印象には残りにくくなっていると思います。

明確な悪役が存在しない事も、凡庸に見せている要因の1つでしょう。ストーリーの波が、極端に下へ落ち込む事がない代わりに、極端に上向く事もありません。つまり、カタルシスを得られる要素に乏しいという事です。

評価を決定付ける最大の要因は、キャラクターを好きになれるかどうかという一点に集約されると思います。本作品のキャラクターには、ストーリーもそうなのですが、致命的に燃えが足りません。圧倒的に萌え重視の設定です。そのため、燃えを求める方には、この作品自体が合わないと思われます。
ほんわかほのぼのでありつつ少しエロいというような物語をお好みの方なら、手に取る価値はあると思います。
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