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「円環少女(1) バベル再臨」

気が付けば、本棚に「電撃文庫」の背表紙ばかりが並ぶのは、ライトノベルを読む者にとっては避けられない事のようです。そんなMy本棚に、「涼宮ハルヒの憂鬱」以来、久々に加わったスニーカー文庫、それがこの「円環少女」です。

そして、如何なる偶然によるものなのか、私が手にするスニーカー文庫の書籍は、何故か軒並み大当たりです。とは申せ、未だハルヒとこの「円環少女」のみなのですが。

著者は長谷敏司さん、イラストは深遊さんです。
シリーズ第1巻となります。

円環少女

総数は数万にも達し、政府と交流がある所だけでも1千を超えると言われる魔法世界の悉くから、最大級の侮蔑をもって「地獄」と呼び蔑まれ、そして恐れられる土地。
神に見放され、奇跡の尽き果てたその土地の名を、人々は「地球」と呼んでいます。
その理由は、数多の魔法世界では自然現象として存在する「魔法」が、地球においてだけは元から無く、またそこに住まう人々が、「魔法」を消滅させてしまうという恐るべき力を持っているからです。

元いた世界で犯した罪により、地獄へと堕とされた少女、鴉木メイゼル。彼女が解放されるには、従属する「公館」の命に従い、敵対魔導師100人を倒さなければなりません。
未だかつて、誰も成しえた事のないその戦いは、生還率0%という絶望的な数字故に、科せられる事は即ち死を意味します。あまりに過酷なその戦いを、少女は主人公と共に戦っていくのです。



総括を先に書きます。
率直に申しまして、凄く面白い作品です。内容は、よくある異能力バトルものなのですが、その質の高さはよくあるどころではありません。私がここ最近に読んだ中では、間違いなく1、2を争います。

何と申しましても、キャラクターの格好良さが並大抵ではありません。
主人公やサブキャラクターが格好良い作品ならば少なくありませんが、悪役、敵役までもが格好良い作品というのは希少だと思います。

団将グレアムを筆頭とする聖騎士団は、主人公の側から見ますと倒すべき絶対の敵ですが、彼らにも背負う大義があります。
彼らが目指すものは、主人公達とはまるで別です。そのため、両者の行く道筋が1つとなる事は、決してありません。ですが、倒すべき敵であっても、憎むべき悪とはならないのです。
その在り方は、気高く、誇り高く、愚直なまでにまっすぐで、それゆえ目的のために命を奪う事すらいといません。そのまっすぐさ故に、彼らは格好良いのです。

対してジェルヴェーヌは、主人公から見ますと、破綻した精神の持ち主です。
終盤に至るまで明かされる事はありませんが、彼女にも彼女なりの目的があって行動しています。ですが、人間をモノと呼び、生きる価値の、否生かす価値のない存在と断じる彼女は、主人公達のみならず、聖騎士団とも決して相容れる事のない明確な悪です。
しかし、周りから見ると悪としか言い様のない彼女の言動は、自分に正直であるからこそのものです。道義としては間違っていても、何人をも偽らないその純粋さ故に、彼女は格好良いのです。

そんな魅力的なキャラクター達が、作品世界内で所狭しと暴れ回るのです。面白くならない筈がありません。

オチの付け方も申し分なく、全体を100点満点で評しますと、98点といったところです。2点分の減点は、所々句点の位置がおかしかったりする事に対してですが、実際にはそこまで気にならないと思います。

本シリーズは現在第3巻まで発売されており、そして私の手元にはその3冊が既に揃っています。楽しみにしていた「レジンキャストミルク」の5巻も未読のまま置いてあり、しかも入手したのはレジンキャストミルクの方が先なのですが、まずは円環少女の方を片付けたいと思っています。何故なら、この傑作の続きが気になって仕方がないからです。
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テーマ : ライトノベル書評
ジャンル : 本・雑誌

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