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「円環少女(4) よるべなき鉄槌」

今更ですが、Amazonの表示形式が変わったようです。
以前は左端にも色々と表示されていた気がしますが、それがなくなり、幾分かすっきりした印象です。表紙の画像も大きくなりましたので、本の選定などもよりやりやすくなったと言えるのではないでしょうか。(挨拶)

著者は長谷敏司氏、イラストは深遊さんです。
待望の、シリーズ第4巻となります。



第2、第3巻において繰り広げられた、相似大系史上最強と謳われた大魔導師との戦いは、世情の不安定化及び極度の人材不足という形で、深刻な爪跡を残す事になりました。
その最中、絶望的な量の事後処理に忙殺される直前に、主人公へ与えられた奇跡のような束の間の平穏。言うなれば「夏休み」たるそこに訪れた、感傷を伴う小さな事件をきっかけに、事態は思わぬ方向へと転がっていく事になります。



率直に申しますと、いまいちという印象でした。
原因は2つほど思い浮かべる事ができます。

まず1つ目は、ストーリー自体がおとなし過ぎるという事です。
長いシリーズになると仮定した場合、中にはこのようなストーリーもあっていいと私は思わないでもありませんが、この本単体で是非を問うた時、好意的な評価を下せるかと申しますと、少し自信がありません。
本シリーズを支える魅力の柱たる1本が、色々な意味で稀有な存在であるヒロインのメイゼルである事は今更否定もしませんし、むしろ私も全力をもって認めるところですが、もう1つの柱として燃える戦闘シーンが挙げられる事もまた揺るぎない事実であり、それが希薄であった本著の魅力は半減していると申しましても過言ではありません。

そして2つ目は、文章が変わっている事です。
これは、読む人によっては逆に長所となるかもしれません。著者氏も、読みやすくなるよう意識して変えた事を、あとがきにて告白しています。
この変化が、私には合わなかったと申しますか、馴染むまでに若干の時間を要してしまいました。前巻までの文章は、確かに読みやすいとは言えませんでしたが、それでも個人的には好きと言えるものでしたから、この点は少なからず残念です。

端的に言ってしまいますと、燃えが足りず、読みづらかったという事になります。
「円環少女」という名前抜きで考えますと、評価が甘い事を自覚する私でさえ、迷わず駄作と断じる領域です。

ですが、悪いところばかりでは勿論ありません。
序章部分の、天上天下唯我独尊を貫くメイゼルと、それに翻弄されっぱなしの仁、人事のように傍観するきずなの3者が繰り広げる甘々なラブコメ的展開は、あまりに秀逸過ぎてにやにやしてしまう事必至です。世のお父さんお母さんが普通に買うような教育書を持ってきて、それをタネに「変態!」と罵倒するメイゼルの感性は、もはや世界に通じる才能だと思います。

総合しますと、100点満点中の75点といったところです。
私にとっては80点以上が及第点という感覚ですので、それには惜しくも届かなかったという事になります。期待が大き過ぎた事も、失望、と言うと大袈裟ですが、落胆を深めた一因となっているのでしょう。

次巻には既に着手されているようで、著者氏の言葉を信じるならば、来年の頭には発売されるようです。「いろいろと動きのあるはげしい展開になる」との事ですので、本巻で肩透かしを食った分も、期待を寄せたいと思います。
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