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フェイト/ゼロ Vol.2 「王たちの狂宴」

Fate/Zero Vol,2 -王たちの狂宴-

※少しネタバレが多めかもしれません。未読の方はご注意を。

第1巻を、舞台設定とキャラクターに関する説明のための巻であったとするなら、この第2巻は、その舞台の中で、キャラクター達がどのように奔走していくのかが描かれる巻と申せましょう。

Fate本編では詳しく描かれることのなかった、第四次聖杯戦争においてのセイバーやアーチャーの立ち回りのほか、そもそも設定の中だけにしか存在していなかった、征服王イスカンダルとその宝具、そして切嗣の戦い方など、Fate/Zeroによって初めて明らかにされた、数々の情報。それらを知ることができるというだけで、ファンにとっては買いの一冊と言えるのではないでしょうか。

内容としましても、キャラクター達が大きく動き出したということもあって、第1巻よりは格段に楽しめるものとなっていました。待った甲斐があったと申せましょう。

アーチャーと、ライダーこと征服王イスカンダルは、「王」としての在り方が酷似しています。
ヒトの根源は「欲」であり、なればこそ王は、臣下のみならず民すべてを導くために、誰よりも強欲でなければならない、というのが2人の説く王道です。その姿は暴君そのものであり、そこに正義はありません。

ですが、その結果として2人は、かたや世界のすべての財宝を手中に収め、かたや世界の大半を自らの領土としました。それは、王としての極限に至ったとさえ申せましょう。

そのように、酷似した王道を掲げる2人ですが、ひとつだけ決定的に異なる点が存在します。それは、イスカンダルがセイバーとアーチャーの2人に投げ掛けた最後の問い、すなわち「王とは孤高なるや否や」という問いに対する答えです。

是と答えた2人に対し、イスカンダルは断じて非であると言い放ちます。そして、それを自らの宝具によって証明してみせるのです。

アーチャーとイスカンダル。
天地開闢の神を従え、万の軍勢を葬る王と、幾千の英雄達と共に、万の軍勢を蹂躙する王。
同じくEXランクという規格外の宝具を誇る2人ですが、その形はまったくと言っていいほど異なっています。そしてそれが、2人の掲げる王道が決して相容れないことをも証明しているわけです。

セイバーの王道は、この2人とは対極に位置しています。
王とは孤高、しかして清廉潔白であり、理想と正義の体現者であり、欲を捨て、国に、臣下に、臣民に心身を捧げる存在でなければならない、というのがセイバーの掲げる王道です。
ヒトにして人にあらざるその生き方を、イスカンダルとアーチャーは断固として否定します。「そんなものは王ではなく、暴君よりたちの悪い暗君である」と。

同じように王として歴史に名を残した3者ですが、だからといってその辿る道筋が交わることはないようです。第2巻は、この3者の対立がはっきりと描かれた巻であるとも申せましょう。

そして、衛宮切嗣。
「固有時制御」という名前だけが明かされていた彼の魔術の詳細が、この第2巻に至って初めて明らかとなりました。
魔術師であれば、誰もがこだわってしかるべき魔術師としての礼節をまるっきり無視し、魔術も科学も使えるものはすべて使い、勝つことにのみこだわる彼のスタイル。独自の魔術である固有時制御すらカードの一枚に過ぎず、切り札は他にあるというあたり、魔術師殺しの異名は伊達ではないといったところでしょうか。

Fate/Zeroにおいて、最重要のポイントと思われる切嗣と言峰との絡みは、未だ描かれていません。話の結末は既に知るところとなっていますが、そこに至る過程は不鮮明なままです。
残されているのは、あと2冊。発売が待たれます。

・オマケ
【MAD】 ぱにぽに ふぇいと - VP6 高画質版
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はじめましてきだーさん、TBありがとうございます。
フェイト/ゼロ、巻をかさねるごとに面白くなっていきますね。結末は知っているのに、次はどうなるのだろうと楽しみで仕方ありません。
3人の王道はまったく異なるものであるのですが、それぞれなるほどと思わせてくれます、暴君であっても極めた者の強みなのでしょうかね。それでも、セイバー好きは変わりませんけれど。
話は替わりますが、もうすぐFFタクティクスの発売ですね、購入したいと思うのですが、私もPSP本体購入の壁が立ちはだかっています。

こちらこそ、ありがとうございます。
これまで、結果だけが明かされていて、過程はまったくの闇の中でしたから、それを知ることができるというのは、Fateのファンとしては至上の幸福と言えますね。第3巻の発売が待ち遠しい限りです。
FFT獅子戦争は、本体と同時にでも買いたいと思わされる、魅力的なタイトルではあるんですが、合わせて2万5千円というのがちょっとアレです。PSP本体が値下げでもされたら、まず間違いなく買ってしまうんですが。
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