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天元突破グレンラガン 第11話 「シモン、手をどけて」

1,000年もの長きにわたって生きながらえ、地上を支配し続けているという螺旋王。
獣人達を使役し、これまで数え切れないほどの人々を亡骸へと変えてきたであろう彼にとっては、子をなし育てることさえも、退屈をまぎらわすための余興に過ぎないといいます。

螺旋王へ、自らの生まれた意味を問い、自我の片鱗を見せたことで、ニアは捨てられることになりました。何故なら、螺旋王が愛でる者は、彼へ付き従うことに微塵の疑問も持たない“人形”だけであって、自我を持つ者は、人形とは呼べないからです。

シモンとニアが出会った場所は、そのようにして捨てられた人形達の、まさに墓場でした。
その数は10や20ではきかず、一面に転がる箱の形をした棺桶は、もはやおぞましさを超えて虚無さえ感じさせます。

恐らくは、自らも人間なのであろう螺旋王が、何故こうまで人間へ害意を抱くのでしょう。
立ち居振舞いは暴君そのものの螺旋王ですが、実際のところ、そこまで人間を憎んでいるわけではないように見えます。もしかすると、何らかの目的のために、人間を地下へ追いやっていたのかもしれません。

そして、その螺旋王が四天王の1人、チミルフとの戦いの最中、カミナはあまりにも早すぎる死を迎えてしまいました。
それを受け入れられず、自暴自棄となり、ついにはラガンにまで見放されたかにみえたシモンでしたが、今回に至ってついに復活を遂げます。
きっかけはニアとの出会い、しかして扉を開く最後の鍵は、やはりカミナでした。

シモンの原点、それは「穴を掘る」ことです。
誰もが諦めかけた窮地において、シモンだけがひたむきに、ひたすらに穴を掘り続けます。そうして穴を掘り進めていくと共に、答えへと近付いていったのです。

カミナは言いました。「お前を信じろ」と。
「俺が信じるお前」でもない、「お前が信じる俺」でもない、「お前が信じるお前を信じろ」と。

シモンはカミナの背中を支え、カミナはシモンに支えられて、2人で走り続けてきました。
シモンがカミナをアニキと慕っていたのと同じように、カミナもまたシモンを1人の男として認め、尊敬していました。だからこそ、カミナはシモンに背中を預けることができ、その上で無茶を押し通すこともできたのです。

カミナは死んでしまいましたが、しかし消えてしまったわけではありません。
死んだ者のその意志は、残った者が記憶し、魂に刻み込んで受け継いでゆきます。シモンにとっての「アニキ」は、シモンの背中に、その胸に、ひとつになって生き続けていくのです。

シモンがそれを理解した時、ついにラガンが応えます。
「螺旋王を倒す」という目的のために戦っていたシモンは、一見すると前向きでしたが、その実自分の命をまったく顧みていませんでした。ラガンが動かなかったのは、きっとシモンが自分の命すらも軽んじていたからなのでしょう。

カミナの死を乗り越え、カミナの意志とひとつになった今のシモンは、どれほど強大な敵であっても、たとえ螺旋王その人が相手であってさえも、決して負けることはないでしょう。

端的に言いますれば、この第11話は、第8話と並ぶほどの神回でした。
密かに思っていたことですが、そろそろ明言してもいいでしょう。このグレンラガン、もしかすると、日本のアニメ史に残る名作となるやもしれません。
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テーマ : 天元突破グレンラガン
ジャンル : アニメ・コミック

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