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「十三番目のアリス」

著者は伏見つかささん、イラストはシコルスキーさんです。
著者氏にとっては、本著がデビュー作となりますと共に、シリーズ第1巻となる予定です。



サドっ気たっぷりのツンデレお嬢様が主人公の物語です。
ツンデレが主人公の作品というのは、割と珍しい気がいたします。少なくとも、私は過去に読んだ事がないと思います。

あらすじとしましては、平和な日常を謳歌していた主人公の九条院アリスが、招かれざる来訪者の出現に伴い、非日常の戦いへと巻き込まれていくという、異能力バトルものの典型のような物語です。主人公達が学生ですので、正確には「学園異能」とカテゴライズされるのかもしれません。

率直に申しまして、面白いとは言えない作品です。
原因を探ってみますと、

・設定が凡庸に過ぎる事
・視点に統一性がないため、若干の読みにくさを感じる事
・日常シーン、戦闘シーン共に直接的な表現が多く、また括弧付きのモノローグもやたらと多いために、文章が稚拙に見えてしまう事
・日常パートが無駄に多く、ラブコメを書きたいのか学園異能を書きたいのか明瞭としない事
・本著の発売時には1巻完結の可能性もあったと思われるのに、未回収の伏線が存在する事

など、ぱっと思い付くだけでも結構あります。
全部が全部悪いと言っている訳ではなく、見方によっては逆に長所となるであろう部分もあるのですが、それを差し引いても本著に凡作以上の評価を与える事は困難です。

しかし、ただ1点、アリスの性格についてだけは光るものを感じました。覚悟を決めた時の彼女の容赦の無さは、他のお嬢様キャラクターではちょっと見られないと思います。

つい数日前に、私の中で非常な高評価を叩き出した「円環少女」を読んでしまったという事もあって、それとの比較で駄目に見えてしまう部分も少なからずあったように思います。それはこの作品にとっても、また私にとっても不幸な事でしたが、では円環少女の前にこの作品を読んでいれば評価は好転していたかと申しますと、やはりそう違わなかったと思います。
本著への評価を100点満点で表しますと、大体60点といったところです。

そんな本作品ですが、12月に続巻が発売となりますようです。問題点の1つとして挙げた伏線の未回収は、そこで解消されるものと思われます。
本著が気になる終わり方を迎えている事もありますし、不遜な物言いですが、およそ三ヶ月の間に著者氏がどの程度の成長を見せたのかを確かめてみたいという気持ちもあります。購入の予定は今のところないのですが、気分次第で買ってしまうかもしれません。
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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

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