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「DEATH NOTE -アナザーノート- ロサンゼルスBB連続殺人事件」

著者は西尾維新氏、言わずと知れたデスノートのノベル版です。



原作の漫画に対し、どの程度執着があるかによって評価が変わると思われる作品です。
それはどのような作品のノベライズに関しても生じうる問題ですが、マッチ棒で組まれた構造体の如く、緻密且つ膨大な設定を持つデスノートという作品の場合は、その問題が特に顕在化してしまっているように思えます。
そのような理由から、原作の漫画版こそを最高と信じるほどのファンの方は、手に取る前に「原作とは明確に異なる作品」であると認識した上で行動に移った方がいいかもしれません。早い話が、「別物だと考えた方がいい」という事です。

主人公は、原作でキラを追いつつ志半ばで倒れたレイ・ペンバー氏の恋人、南空ナオミ嬢です。そして、彼女を駒として操る説明不要の名探偵「L」と、のちに「ロサンゼルスBB連続殺人事件」と呼ばれる事になる事件の犯人との戦いを、原作漫画の後半に登場したメロが書き残した記録という形を使って物語は綴られます。少しややこしいですね。

原作のメロがそういう事をしそうにないキャラクターだった事もあり、その説明がなされる冒頭の部分で、若干の違和感を覚える事になってしまったのは、私だけではないと思います。
この齟齬に理由を求めるとするなら、メロのLに憧れる感情が、他のすべてよりも勝っていたという事で何とか説明はできそうです。

このように、本著の描写に原作との間で食い違う部分が多少なりとも存在するというのは前述の通りです。では、それを踏まえた上で本著がどうだったのかと申しますと、個人的には文句のない出来でした。

そういった食い違う部分をも含めて、面白く読む事ができました。
装丁が豪華なだけでなく、中身もしっかりとした、期待に足るものであったと申せましょう。

何より、著者の西尾維新氏が、「デスノート」という作品を本当に好きなのだという事が、読んでいて伝わってきます。それはノベライズに限らず、何かから何かを二次創作的に生み出す場合には、もっとも必要になるものだと思います。
本著にはそれがあるからこそ、原作との多少の差異も、大して気にならなくなるのです。

ともあれ、原作のデスノートを好きであるなら、読んでおいて損はないと思います。読後の印象が良かれ悪かれ、公式に認められたもう1つのデスノートの世界、それを知る意味でも読む価値はあると申せましょう。
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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

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