天元突破グレンラガン 第20話 「神はどこまで僕らを試す」
前回、少し疑問に思っていたことがありました。
ロシウは、「地下1,000mに建設されたシェルターへ約64万人を、残りの約36万人をアークグレンによって成層圏外へ一時退避させる」という風に言っていました。ここで、ニコニコ動画にあったある動画を思い出したのです。
地球に直径400kmの隕石が72000km/hの速度で衝突したとき
ちなみに、月の直径は約3,500kmあります。地球、月ともに現実のそれをモデルにしていると思われますので、グレンラガンの世界の月も、この大きさと考えていいでしょう。
月は中身がそれほど詰まっておらず、大きさの割には軽い部類に入る天体ですが、そもそも桁違いの大きさですので、それは気休めにもなりません。
直径400km級の隕石が激突した場合、地球上の殆どの生物が死滅すると考えられているようです。地殻がめくれ上がり、太陽の表面温度に匹敵する熱に全地表が覆われ、海は干上がり、岩石は融解します。まさに、この世の地獄です。
生き残れるのは、地下深く、少なくとも3,000mより下部の地中に住んでいる生命のみと考えられており、そしてそのような条件で生育可能なのは、人為的にシェルターなどを建設する以外では、ごく一部の微生物のみです。
つまり、ロシウの掲げた条件では、うまくいっていても約64万人の犠牲は発生していたことになります。
むしろ、「一年で戻れる」という見込みの方が甘いくらいです。
冷えるだけなら数年でそうなるようですので、被害の大きさによっては、1年で人間が戻っても差し支えない気温にまで下がることもあるでしょう。ですが、その後大気中の水分が飽和し、地上へ降り注ぎ始めるのです。この雨は、数千年間振り続けることもあるようです。
(以上、Wikipediaの「地殻津波」の項より。)
話がだいぶ脱線いたしました。
グレンラガンの音声収録は一年前には既に開始されており、その頃にはシナリオも出来上がっていたと考えられるため、上記の月落下に関して、ニコニコ動画から発想を得たということは、恐らくないと思われます。
ただ、「本来キタンは早期に退場するはずだったが、谷山紀章さんの演技があまりに良く、『こんなキタンもあったのか』と気付かされたため、生き延びさせた」という製作スタッフの言葉もあるため、完全にゼロとも言い切れません。
キタンといえば、今回のキタンは本当に格好良かったです。
ギンブレーから真実を聞き出そうとするあたりまではそれまでのキタンでしたが、ロシウから真実を告げられ、覚悟を決めてからは、別人のように輝いていました。
キタンだけではありません。マッケンも、レイテも、皆空気を読みまくっていました。
破壊されたはずのガンメンを目にし、疑問を口にするキタンへ、レイテの放った「壊せって持ってきたんだよ、政府の役人がウチの工場に。だから、メンテしといた」という台詞には、もう思わずニヤニヤしてしまいました。皆、ホントに格好良すぎです。
格好良いといえば、Aパートのヴィラルを外すことはできません。
7年という時間は、彼へ自らのスタンスを確立させるに十分だったようです。囚人として送還されてきたかつてのライバルを前に、見下すでもなく、あくまで同じ囚人として喧嘩を吹っかけます。
「不死の体を与えられてまで見なければならなかったのは、そんな無様な貴様の姿か。たまらないね」と。
そんなヴィラルに対し、シモンの放った「俺は俺がやるべきことをやってるだけだ!」という台詞は、図らずもロシウが言い放った言葉とまったく同じでした。この2人は、道こそ違っていますが、根っこの部分では通じ合っているんですよね。
そして、トリを飾るのはやっぱりこの人です。
「しばらく見ないうちに、随分つまんない女になったわね、ニア」
一度はカミナシティを去ったあの人が、シモンのピンチに帰ってきました。それも、絶妙のタイミングで。
次回、第21話、「あなたは生き残るべき人だ」。恐らくは、ロシウがヨーコへ向けた言葉だと思われます。
第17話において、去り行くヨーコへ引き止める言葉をかけたロシウの姿は、今思い返してみますと、人間らしい感情を発露させた、彼の最後の姿でした。そうではないかと思ってはいましたが、ロシウはヨーコに想いを寄せているようです。
シモンとの確執は、そのことが理由ではないと思いますが、彼が1人で重責を背負えるほど強くないことは、リーロンの言葉にも現れています。横にいて支えてくれる「誰か」が欲しかった、ということくらいはあったかもしれません。
地球に残れば確実な死、宇宙へ出てもアンチスパイラルの大軍が待っています。どのように考えましても、今の状況は絶望するに十分なものです。
しかし、今や悲壮感はまったくありません。何故なら、「彼」がきっと何とかしてくれるからです。キタンが信じ、命を賭けて“魂”を届けようとしている「アイツ」が、現状を打開する鍵となってくれるでしょう。
螺旋王との決戦時、カミナの背中に追い付いたシモンが、真の意味で越える時は、きっともうすぐです。
ロシウは、「地下1,000mに建設されたシェルターへ約64万人を、残りの約36万人をアークグレンによって成層圏外へ一時退避させる」という風に言っていました。ここで、ニコニコ動画にあったある動画を思い出したのです。
地球に直径400kmの隕石が72000km/hの速度で衝突したとき
ちなみに、月の直径は約3,500kmあります。地球、月ともに現実のそれをモデルにしていると思われますので、グレンラガンの世界の月も、この大きさと考えていいでしょう。
月は中身がそれほど詰まっておらず、大きさの割には軽い部類に入る天体ですが、そもそも桁違いの大きさですので、それは気休めにもなりません。
直径400km級の隕石が激突した場合、地球上の殆どの生物が死滅すると考えられているようです。地殻がめくれ上がり、太陽の表面温度に匹敵する熱に全地表が覆われ、海は干上がり、岩石は融解します。まさに、この世の地獄です。
生き残れるのは、地下深く、少なくとも3,000mより下部の地中に住んでいる生命のみと考えられており、そしてそのような条件で生育可能なのは、人為的にシェルターなどを建設する以外では、ごく一部の微生物のみです。
つまり、ロシウの掲げた条件では、うまくいっていても約64万人の犠牲は発生していたことになります。
むしろ、「一年で戻れる」という見込みの方が甘いくらいです。
冷えるだけなら数年でそうなるようですので、被害の大きさによっては、1年で人間が戻っても差し支えない気温にまで下がることもあるでしょう。ですが、その後大気中の水分が飽和し、地上へ降り注ぎ始めるのです。この雨は、数千年間振り続けることもあるようです。
(以上、Wikipediaの「地殻津波」の項より。)
話がだいぶ脱線いたしました。
グレンラガンの音声収録は一年前には既に開始されており、その頃にはシナリオも出来上がっていたと考えられるため、上記の月落下に関して、ニコニコ動画から発想を得たということは、恐らくないと思われます。
ただ、「本来キタンは早期に退場するはずだったが、谷山紀章さんの演技があまりに良く、『こんなキタンもあったのか』と気付かされたため、生き延びさせた」という製作スタッフの言葉もあるため、完全にゼロとも言い切れません。
キタンといえば、今回のキタンは本当に格好良かったです。
ギンブレーから真実を聞き出そうとするあたりまではそれまでのキタンでしたが、ロシウから真実を告げられ、覚悟を決めてからは、別人のように輝いていました。
キタンだけではありません。マッケンも、レイテも、皆空気を読みまくっていました。
破壊されたはずのガンメンを目にし、疑問を口にするキタンへ、レイテの放った「壊せって持ってきたんだよ、政府の役人がウチの工場に。だから、メンテしといた」という台詞には、もう思わずニヤニヤしてしまいました。皆、ホントに格好良すぎです。
格好良いといえば、Aパートのヴィラルを外すことはできません。
7年という時間は、彼へ自らのスタンスを確立させるに十分だったようです。囚人として送還されてきたかつてのライバルを前に、見下すでもなく、あくまで同じ囚人として喧嘩を吹っかけます。
「不死の体を与えられてまで見なければならなかったのは、そんな無様な貴様の姿か。たまらないね」と。
そんなヴィラルに対し、シモンの放った「俺は俺がやるべきことをやってるだけだ!」という台詞は、図らずもロシウが言い放った言葉とまったく同じでした。この2人は、道こそ違っていますが、根っこの部分では通じ合っているんですよね。
そして、トリを飾るのはやっぱりこの人です。
「しばらく見ないうちに、随分つまんない女になったわね、ニア」
一度はカミナシティを去ったあの人が、シモンのピンチに帰ってきました。それも、絶妙のタイミングで。
次回、第21話、「あなたは生き残るべき人だ」。恐らくは、ロシウがヨーコへ向けた言葉だと思われます。
第17話において、去り行くヨーコへ引き止める言葉をかけたロシウの姿は、今思い返してみますと、人間らしい感情を発露させた、彼の最後の姿でした。そうではないかと思ってはいましたが、ロシウはヨーコに想いを寄せているようです。
シモンとの確執は、そのことが理由ではないと思いますが、彼が1人で重責を背負えるほど強くないことは、リーロンの言葉にも現れています。横にいて支えてくれる「誰か」が欲しかった、ということくらいはあったかもしれません。
地球に残れば確実な死、宇宙へ出てもアンチスパイラルの大軍が待っています。どのように考えましても、今の状況は絶望するに十分なものです。
しかし、今や悲壮感はまったくありません。何故なら、「彼」がきっと何とかしてくれるからです。キタンが信じ、命を賭けて“魂”を届けようとしている「アイツ」が、現状を打開する鍵となってくれるでしょう。
螺旋王との決戦時、カミナの背中に追い付いたシモンが、真の意味で越える時は、きっともうすぐです。
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テーマ : 天元突破グレンラガン
ジャンル : アニメ・コミック
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天元突破グレンラガン 第20話
「神はどこまで僕らをためす」 はうう~ますます苛酷な運命が人類を襲います 月の落
天元突破グレンラガン 第20話 『神はどこまで僕らを試す』
そいつはグレン団の、あいつの魂なんだよそれでもって最後にヨーコキタ━゚+.(≧▽≦).+゚━!そうだよね!ヨーコがいたよね!!…てか、シモンのところに現れたってことは、ヨーコも地上に取り残され組…(;゚д゚)
天元突破 グレンラガン 第20話 「神はどこまで僕らを試す」観賞~^^
今、一番熱い漢、その名は「キタン」!!!!\(^O^)/第20話を観賞しました~^^
天元突破グレンラガン 第20話「神はどこまで僕らをためす」
可愛い姪っ子をこんなところで死なす訳にはいかねぇ。
レビュー・評価:天元突破グレンラガン/第20話「神はどこまで僕らをためす」
品質評価 18 / 萌え評価 6 / 燃え評価 25 / ギャグ評価 21 / シリアス評価 53 / お色気評価 28 / 総合評価 26レビュー数 32 件 カミナシティに帰還したシモンは監獄に収監される。そこにはかつてのライバル・ヴィラルも投獄されていた…。人間の避難を急がせるロシウ。ロシ
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予想通りにシモンとヴィラルが肉弾戦wシモンて意外に強いんですね。なんか、鳥もどきみたいなのがいたけどw早く協力して戦う二人が見てみたいです^^
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ヴィラルぅぅ~!ヨーコぉぉぉ~!!《SEO:ニア ロシウ ヴィラル グレンラガン レビュー 感想 第20話》
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★★★★★★★★☆☆(8.5)さあ盛り上がってきたぜー!!前回から絶望的な状況は変わってません。むしろシュミレートの結果がわかった事によってさらに状況は悪化しています。なのに、なんだろうこの「負ける気
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