著者は奈須きのこ氏、イラストはこやまひろかずさんです。

第1巻では触れるだけに止められていた、“1つ目の事件”についてが語られています。
同時に、ツラヌイ未早や霧栖弥一郎が、悪魔憑き絡みの事件に首を突っ込むこととなった経緯も明らかになります。と申しますか、「DDD」の主人公は石杖所在ですが、このDDD2に限っては、霧栖弥一郎こそが主人公と呼ぶに相応しいです。
物語は、とあるゲームを発端にして始まります。
その名を“SVS”といい、野球を投手と打者の一本勝負に簡略化したゲームです。腕に覚えのあるプレイヤーは参加者として、そうでない人々は観客として、それぞれが気軽に楽しむことができるゲームということで、アンダーグラウンドな若者達に人気を博していました。賭け試合として、安くない額のお金が動くことも、その人気を支える大きな理由のひとつです。
ある日、そこにイレギュラーが現れます。
のちに“シンカー”の二つ名で呼ばれることになる、正真正銘の魔球使いです。彼の二つ名を知らしめたのは、人間には再現不可能な魔球を放つこと以上に、「打てなかった打者を殺す」ことでした。
およそ人間業ではない、その技術と所業。人間業ではないのなら、それは人間以外がやっているということになり、石杖アリカが巻き込まれてしまうのも、言わば必然であったのでしょう。
そんなお話です。
第1巻と同様、時系列が複雑に前後する形で構成されているので、理解し難いことこの上ありません。感想を書くのも一苦労です。
ただ、だからといって読みにくいわけではないところがポイントです。ストーリーは面白く、描写は的確で、何よりキャラクターが魅力に溢れています。ひとつひとつのエピソードは、読むことにも理解にも労力を必要とせず、普通に面白いというのに、構成だけがわかりづらいのです。
意地悪というか、迷惑極まりないというか。しかし、完結までは我慢するより仕方ありません。
そう、もっとも意地が悪いのは、これだけわかりづらくても、続巻を楽しみにせずにはいられないくらいに面白いということです。
また、本著はライトノベルとしては異様なほどの文章量を持っています。第1巻から、更に3割ほど厚さが増しています。
ですが、それでも本著のカテゴリーはライトノベルであり、そして読了した今、ライトノベルであってくれて本当によかったと思っています。
見開き2ページものイラストを使って、文字通りに描かれる、とあるエピソードの顛末。そこに差し挟まれる言葉は一切なく、見たままがそのすべてです。
それを見た時、素直に凄いと思いました。挿絵のない小説では、そのような描写は決して出来ません。ライトノベルであることを最大限に利用した、素晴らしい魅せ方でした。
さて、本著のメインエピソードである「S.VS.S」の後には、2つの小エピソードが控えています。「/FOMALHAUT.」と「/Vt.in day dream.」の2つです。
日守秋星と石杖カナタ。今後の物語に大きく関わってくるであろうこの2人について、本巻でも少しだけ語られています。
日守秋星さんは、今のところ何がしたいのかよくわからない人ですが、明確な目的を持って行動しているのは間違いないようです。前巻の登場キャラクターとも接点を持っており、いずれはカナタとも接触することになるようです。
石杖カナタは、主人公の妹にして物語のキーパーソンです。
彼女がアリカの左腕を食べてしまったことから、この物語は始まりました。そうであるなら、終局もこの2人によって形作られると考えるべきでしょう。
DDDには、人間の域を脱した超人が数多く登場しますが、真の意味で超人と呼べるのは、アリカ自身がそう呼ぶカナタくらいなのではないでしょうか。
彼女の目的もまた、現時点では謎に包まれています。アリカに対する感情が敵意だけでなく、むしろ親愛に近いものが含まれていることは明白ですが、何故アリカの左腕を喰ったのか、最終的に何を目指しているのか、それらのことはわからないままです。第3巻では、その一部だけでも明かされることに期待したいです。
その第3巻ですが、刊行予定日はまだ決まっていないようです。
年単位で待たされるのは勘弁してもらいたいところですが、多忙なようですし、あり得ないとも言い切れません。内容を忘れないうちに手に出来るよう願っています。

第1巻では触れるだけに止められていた、“1つ目の事件”についてが語られています。
同時に、ツラヌイ未早や霧栖弥一郎が、悪魔憑き絡みの事件に首を突っ込むこととなった経緯も明らかになります。と申しますか、「DDD」の主人公は石杖所在ですが、このDDD2に限っては、霧栖弥一郎こそが主人公と呼ぶに相応しいです。
物語は、とあるゲームを発端にして始まります。
その名を“SVS”といい、野球を投手と打者の一本勝負に簡略化したゲームです。腕に覚えのあるプレイヤーは参加者として、そうでない人々は観客として、それぞれが気軽に楽しむことができるゲームということで、アンダーグラウンドな若者達に人気を博していました。賭け試合として、安くない額のお金が動くことも、その人気を支える大きな理由のひとつです。
ある日、そこにイレギュラーが現れます。
のちに“シンカー”の二つ名で呼ばれることになる、正真正銘の魔球使いです。彼の二つ名を知らしめたのは、人間には再現不可能な魔球を放つこと以上に、「打てなかった打者を殺す」ことでした。
およそ人間業ではない、その技術と所業。人間業ではないのなら、それは人間以外がやっているということになり、石杖アリカが巻き込まれてしまうのも、言わば必然であったのでしょう。
そんなお話です。
第1巻と同様、時系列が複雑に前後する形で構成されているので、理解し難いことこの上ありません。感想を書くのも一苦労です。
ただ、だからといって読みにくいわけではないところがポイントです。ストーリーは面白く、描写は的確で、何よりキャラクターが魅力に溢れています。ひとつひとつのエピソードは、読むことにも理解にも労力を必要とせず、普通に面白いというのに、構成だけがわかりづらいのです。
意地悪というか、迷惑極まりないというか。しかし、完結までは我慢するより仕方ありません。
そう、もっとも意地が悪いのは、これだけわかりづらくても、続巻を楽しみにせずにはいられないくらいに面白いということです。
また、本著はライトノベルとしては異様なほどの文章量を持っています。第1巻から、更に3割ほど厚さが増しています。
ですが、それでも本著のカテゴリーはライトノベルであり、そして読了した今、ライトノベルであってくれて本当によかったと思っています。
見開き2ページものイラストを使って、文字通りに描かれる、とあるエピソードの顛末。そこに差し挟まれる言葉は一切なく、見たままがそのすべてです。
それを見た時、素直に凄いと思いました。挿絵のない小説では、そのような描写は決して出来ません。ライトノベルであることを最大限に利用した、素晴らしい魅せ方でした。
さて、本著のメインエピソードである「S.VS.S」の後には、2つの小エピソードが控えています。「/FOMALHAUT.」と「/Vt.in day dream.」の2つです。
日守秋星と石杖カナタ。今後の物語に大きく関わってくるであろうこの2人について、本巻でも少しだけ語られています。
日守秋星さんは、今のところ何がしたいのかよくわからない人ですが、明確な目的を持って行動しているのは間違いないようです。前巻の登場キャラクターとも接点を持っており、いずれはカナタとも接触することになるようです。
石杖カナタは、主人公の妹にして物語のキーパーソンです。
彼女がアリカの左腕を食べてしまったことから、この物語は始まりました。そうであるなら、終局もこの2人によって形作られると考えるべきでしょう。
DDDには、人間の域を脱した超人が数多く登場しますが、真の意味で超人と呼べるのは、アリカ自身がそう呼ぶカナタくらいなのではないでしょうか。
彼女の目的もまた、現時点では謎に包まれています。アリカに対する感情が敵意だけでなく、むしろ親愛に近いものが含まれていることは明白ですが、何故アリカの左腕を喰ったのか、最終的に何を目指しているのか、それらのことはわからないままです。第3巻では、その一部だけでも明かされることに期待したいです。
その第3巻ですが、刊行予定日はまだ決まっていないようです。
年単位で待たされるのは勘弁してもらいたいところですが、多忙なようですし、あり得ないとも言い切れません。内容を忘れないうちに手に出来るよう願っています。
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著:奈須きのこ 絵:こやまひろかず
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2007/11/17(土) | Eternal wing〜漫画やアニメの感想ブログ〜












