天元突破グレンラガン 第22話 「それが僕の最後の義務だ」
かつてはリットナー村の一村民に過ぎなかったリーロンは、シモン達との冒険の数々を経て、ついにはアークグレンのように巨大なメカを、自在に調整できるまでになりました。
それは、シモンが螺旋力の上昇によって、天井知らずに力を増していくこととよく似ています。
「螺旋力とは進化の力だ」と、ロージェノムは言っていました。そうであるなら、戦う力だけでなく、“戦うための力”、すなわちオーバーテクノロジーの遺産を完全に掌握できるほどの知識と技術もまた、螺旋力によって手に入れるに至ったと言えるのかもしれません。
さて、前回の予告にて、そうなることは明かされていましたが、実際の合体シーンの迫力は、予想を遥かに上回っていました。
合体の合言葉は、「スピンオン」。第1話冒頭にて、やさぐれ風味のシモンが発していたのと同じ言葉です。どうやらこの「スピンオン」という言葉は、グレンラガンと他のメカを合体させるキーワードであるようです。
小型ムガンの大半を、口上の余波のみでなぎ払った、圧倒的強さのグレンラガンに対し、なお苦戦を強いた巨大ムガンでしたが、アークグレンラガンの力の前には、手も足も出ないようでした。
その必殺技に打たれ、巨大ムガンは次空間の彼方へと吹き飛ばされていきました。
第1話冒頭の言葉が、ここでも出てきています。
アンチスパイラルの本隊は、銀河系の外から襲来するようですし、この物語が銀河の規模、光の速さで数万年かかる領域を舞台に戦う物語であることは、間違いないでしょう。
今のところ、亜光速航法すら登場してはいませんが、例の“次空間”は、もしかすると超光速航法に関連した要素なのかもしれません。
さて、巨大ムガンを倒しはしましたが、今度は落ちてくる月を何とかしなければなりません。むしろ、ここからが本番です。
アクシズを押し返そうとするνガンダムさながらに、月を押し返そうとするアークグレンラガンでしたが、直径だけでも数百倍はあろうかという巨大なその物体は、アークグレンラガンの力をもってしても、落下の勢いを弱める気配すらありませんでした。
そこで、気絶状態から覚醒したロージェノムが、グレンラガンのギガドリルによって、月が操作可能になることを明かします。
アークグレンラガンの操縦をギミーとダリーの2人に任せ、シモンとヴィラルは、月のコントロールを奪うために、一路掘り進んで行くのです。
果たして、その場所はありました。シモンが、いざドリルで貫かんとしたその時、あの人物が現れます。
その人物は、シモンの愛する女性の姿をして、絶望を謳い上げます。
貴方達に未来は無いと、あるのは絶対的絶望のみであると、繰り返し告げ続けます。
発端となった小型ムガンの来襲も、落ちてくる月も、宇宙で待ち受けていたムガンの大軍勢も、すべてはシモン達螺旋族に絶対的絶望を味わわせ、そのうえで全滅させるためだったと、そう言うのです。
ですが、それをシモンは否定します。ニア自身がそう言っているのにもかかわらず、違うと断言します。
思えばニアは、いつもシモンに決断を迫っていました。「戦って私を倒すか、それとも私に倒されるか」と。シモンはそれに応えられないかのように見えていましたが、違ったのです。
シモンだけが気付いていました。左手に光る、指輪の存在に。ニアの発していた、「私を助けて」という第3の選択肢に。
その事実を突き付けることで、ついにニアの心を溶かすのです。
月はシモン達によって掌握され、かつてロージェノムが駆った超巨大戦艦、カテドラル・テラへと姿を変えました。月の激突は、回避されたのです。
しかし、ニアの身体はアンチスパイラルに捕らわれたままです。
人類殲滅作戦が失敗に終わったことにより、今度はアンチスパイラルの本隊が、銀河系の彼方にあるその本星より進軍してくると、ニアは告げます。そしてニア自身は、地球の螺旋族のデータを得るために、本星へ召喚されると言うのです。
「アンチスパイラルを倒せば、お前は元に戻るのか」というシモンの問いに、「可能性は限りなくゼロに等しい」と応えるニア。
ですが、我らがグレン団のリーダーは、絶対に諦めず、最後の最後まで踏ん張ることで、勝利を得てきた男です。
「可能性が少しでもあるのなら、俺にとってそれは100%と同じことだ。俺を誰だと思ってる」
こんな自信に満ち溢れた台詞で、必ず助けに行くと告げるのです。格好良いことこの上ありません。
そりゃあ、ニアの心の闇も晴れようというものです。
かくして、アンチスパイラルの人類殲滅作戦、月の激突、ムガンによる大攻勢は失敗に終わり、地球は束の間の平和を得ることとなりました。
この物語の第3部もこれにて終了し、次回からはいよいよ第4部へと入っていきます。
次回、「行くぞ最後の戦いだ」。タイトルコールは、勿論あの人です。
ロシウの救済と、そしてシモンが変貌していく過程が描かれることになるようです。
そういえば、月が変形した超巨大戦艦カテドラル・テラは、第1話冒頭のあの戦艦と酷似していました。幾つかのキーワードの登場もありましたし、第1話冒頭と重なる時が、刻一刻と近付いているようです。
それは、シモンが螺旋力の上昇によって、天井知らずに力を増していくこととよく似ています。
「螺旋力とは進化の力だ」と、ロージェノムは言っていました。そうであるなら、戦う力だけでなく、“戦うための力”、すなわちオーバーテクノロジーの遺産を完全に掌握できるほどの知識と技術もまた、螺旋力によって手に入れるに至ったと言えるのかもしれません。
さて、前回の予告にて、そうなることは明かされていましたが、実際の合体シーンの迫力は、予想を遥かに上回っていました。
合体の合言葉は、「スピンオン」。第1話冒頭にて、やさぐれ風味のシモンが発していたのと同じ言葉です。どうやらこの「スピンオン」という言葉は、グレンラガンと他のメカを合体させるキーワードであるようです。
小型ムガンの大半を、口上の余波のみでなぎ払った、圧倒的強さのグレンラガンに対し、なお苦戦を強いた巨大ムガンでしたが、アークグレンラガンの力の前には、手も足も出ないようでした。
その必殺技に打たれ、巨大ムガンは次空間の彼方へと吹き飛ばされていきました。
第1話冒頭の言葉が、ここでも出てきています。
アンチスパイラルの本隊は、銀河系の外から襲来するようですし、この物語が銀河の規模、光の速さで数万年かかる領域を舞台に戦う物語であることは、間違いないでしょう。
今のところ、亜光速航法すら登場してはいませんが、例の“次空間”は、もしかすると超光速航法に関連した要素なのかもしれません。
さて、巨大ムガンを倒しはしましたが、今度は落ちてくる月を何とかしなければなりません。むしろ、ここからが本番です。
アクシズを押し返そうとするνガンダムさながらに、月を押し返そうとするアークグレンラガンでしたが、直径だけでも数百倍はあろうかという巨大なその物体は、アークグレンラガンの力をもってしても、落下の勢いを弱める気配すらありませんでした。
そこで、気絶状態から覚醒したロージェノムが、グレンラガンのギガドリルによって、月が操作可能になることを明かします。
アークグレンラガンの操縦をギミーとダリーの2人に任せ、シモンとヴィラルは、月のコントロールを奪うために、一路掘り進んで行くのです。
果たして、その場所はありました。シモンが、いざドリルで貫かんとしたその時、あの人物が現れます。
その人物は、シモンの愛する女性の姿をして、絶望を謳い上げます。
貴方達に未来は無いと、あるのは絶対的絶望のみであると、繰り返し告げ続けます。
発端となった小型ムガンの来襲も、落ちてくる月も、宇宙で待ち受けていたムガンの大軍勢も、すべてはシモン達螺旋族に絶対的絶望を味わわせ、そのうえで全滅させるためだったと、そう言うのです。
ですが、それをシモンは否定します。ニア自身がそう言っているのにもかかわらず、違うと断言します。
思えばニアは、いつもシモンに決断を迫っていました。「戦って私を倒すか、それとも私に倒されるか」と。シモンはそれに応えられないかのように見えていましたが、違ったのです。
シモンだけが気付いていました。左手に光る、指輪の存在に。ニアの発していた、「私を助けて」という第3の選択肢に。
その事実を突き付けることで、ついにニアの心を溶かすのです。
月はシモン達によって掌握され、かつてロージェノムが駆った超巨大戦艦、カテドラル・テラへと姿を変えました。月の激突は、回避されたのです。
しかし、ニアの身体はアンチスパイラルに捕らわれたままです。
人類殲滅作戦が失敗に終わったことにより、今度はアンチスパイラルの本隊が、銀河系の彼方にあるその本星より進軍してくると、ニアは告げます。そしてニア自身は、地球の螺旋族のデータを得るために、本星へ召喚されると言うのです。
「アンチスパイラルを倒せば、お前は元に戻るのか」というシモンの問いに、「可能性は限りなくゼロに等しい」と応えるニア。
ですが、我らがグレン団のリーダーは、絶対に諦めず、最後の最後まで踏ん張ることで、勝利を得てきた男です。
「可能性が少しでもあるのなら、俺にとってそれは100%と同じことだ。俺を誰だと思ってる」
こんな自信に満ち溢れた台詞で、必ず助けに行くと告げるのです。格好良いことこの上ありません。
そりゃあ、ニアの心の闇も晴れようというものです。
かくして、アンチスパイラルの人類殲滅作戦、月の激突、ムガンによる大攻勢は失敗に終わり、地球は束の間の平和を得ることとなりました。
この物語の第3部もこれにて終了し、次回からはいよいよ第4部へと入っていきます。
次回、「行くぞ最後の戦いだ」。タイトルコールは、勿論あの人です。
ロシウの救済と、そしてシモンが変貌していく過程が描かれることになるようです。
そういえば、月が変形した超巨大戦艦カテドラル・テラは、第1話冒頭のあの戦艦と酷似していました。幾つかのキーワードの登場もありましたし、第1話冒頭と重なる時が、刻一刻と近付いているようです。
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テーマ : 天元突破グレンラガン
ジャンル : アニメ・コミック
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レビュー・評価:天元突破グレンラガン/第22話「それが僕の最後の義務だ」
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