CLANNAD-クラナド- 第2話 「最初の一歩」

前回の最後に、渚が発した意味あり気な台詞は、芝居の台詞だったようです。このあたり、原作を知らないと簡単に騙されてしまいますね。

今回も、キャラクターの紹介に重きを置いた回でした。
初登場のキャラクターは2人。1人は天才少女と名高い一ノ瀬ことみ、もう1人は星型の何かをひたすらに削る少女、伊吹風子です。共に、第一印象は「変人」でしたが、よく考えるとこのアニメには変わり者しか出てきていないような気がします。というか、Keyのタイトルは大体がそんな感じですね。

図書館の本をはさみで切ろうとしたところを朋也に見咎められ、更には飲食禁止の図書館内で、何を気にすることもなく弁当を広げる一ノ瀬ことみ嬢。あげく、朋也にも相伴にあずかるよう促す始末です。
その様はまごうことなき変人のものですが、周囲に広げてある本の表紙には、「宇宙物理学」やら「波動関数」やらの文字が。高校生レベルの授業内容では物足りない、といったところでしょうか。天才の呼び名は伊達ではないようです。

声につられて覗いてみた教室には、彫刻刀で星型の何かを削る少女がいました。
その名を伊吹風子といいます。人見知りの激しい子のようで、近付いてきた朋也に気付くやいなや、高速で距離をとります。
刃の欠けた彫刻刀と、それによるものであろう手の傷に気が付いた朋也が、彫刻刀を取り上げ、ちゃんと研いであるものを使えと促すも、風子はそれを聞き入れません。手も痛くないと頑なに言い張る風子でしたが、“お手”と“ハイタッチ”という朋也の仕掛けた二重の罠により、本当は痛いのだということを態度で示してしまい、あえなく彫刻刀を奪われてしまいました。

以上の2人の紹介と併せて、既出キャラの掘り下げも行っていました。
坂上智代嬢へ三たび挑みかかる春原氏。
「しばらく地上の人じゃなくしてやろうか？」という智代の言葉通り、一方的にいたぶられ、果てはダストシュートへ突き落とされてしまいます。力の差は歴然ですが、彼にはまだ諦める気はないようです。智代も強いですが、春原もある意味では強いですね。

朋也を原付で撥ねかけておいて、高笑いと共に去っていく杏。
朋也がそのことを妹の椋へ話そうとした瞬間、またしても投げ放たれる、素晴らしい角度で曲がる“辞書”。ほんと、どんな投げ方してるんでしょうか。

しかし、物語は渚を中心に展開していくようです。
何だか、やたらと急いでいるように感じられるのですが、これはもしや、AIRの時のように全キャラのルートを一通り見せようとしているのでしょうか。もしそうなら、キャラクターの数が倍以上ですので、話数も倍であることを考えに含めても、なかなかに大変そうです。
とはいえ、京アニならきっと大丈夫ですね。