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ベン・トー3を読んだ

ベン・トー〈3〉国産うなぎ弁当300円 (集英社スーパーダッシュ文庫)

著者はアサウラ
イラストは紫乃櫂人
サブタイトルは「国産うなぎ弁当300円」

Q.「出る杭は打たれる。だが打っても引っ込まない杭があったとしたら、お前ならどうする?」

という問いへの答えが本著の核心である
オンラインでの対戦要素のあるゲームをやっていたりすると、場違いじゃないかってくらいに強い相手とカチ合うことがままある
こちらが死力を尽くして戦っても、まったく歯が立たないほど力の差がある相手
そんな者と、幾度となく戦うことを強要させられたとしたら、人はいったいどのような反応を見せるだろうか
ある者は諦めるだろう
ある者は攻略法を模索するだろう
ある者は死に物狂いで立ち向かうだろう
きっと人それぞれに解答がある

幼い頃よりスーパーを遊び場にし、自然な流れで半額弁当を狙う争奪戦へと身を投じた双子の姉妹
そのコンビネーションは強力でありつつも柔軟で、およそ隙というものがなかった
ふたりでひとつの最強の獣
ついた二つ名は「オルトロス」
ケルベロスの兄弟分を指すその名前は、なるほど彼女たちを的確に表していると言えるだろう
そんな彼女たちをいかにして倒すかというところがこの本の中核であり、つまりは彼女たちこそ「打っても引っ込まない杭」であるというわけだ
前述の問いをまさに目の前にして、主人公がどのような解答を導き出すか
本著はそういう物語である

その解答へ至るまでの一連の流れ
それを装飾するために、序盤のうちから幾重にも複線を張り巡らせてあるのだが、これが読んでも読んでも話をまとめに入らない
もしや上下巻構成なのかと怪しみもしたが、しかし違った
ページ数も残り少なくなってきた頃、全体の実に95%までを読み進めたくらいの地点で、ようやく話が収束し始めたのだ
そこからの流れが、実に素晴らしかった
それまで積み重ねてきた複線を凄まじい勢いでひとまとめにし、弾丸のような速度で一気に終局へともっていく
その疾走感、高揚感たるや、もはや例えるのも難しいほど
見事、と
それ以外に言葉がない
最高の物語だった

内容以外についても少し
前巻では主人公の幼馴染みである奢莪あやめ(2巻の表紙の子)の出番が飛び抜けて多く、主人公の先輩であり師匠でもある“氷結の魔女”(1巻の表紙の子)のほうは影が薄かったが、本巻ではそれが逆転している
やはり氷結の魔女こそが正ヒロインということでいいようだ
しかしそれでも立ち位置ゆえか、奢莪にもしっかりと出番が与えられていたのは私によかった

あと著者氏は、そろそろ白粉さんを自重させるべきだと思う
一巻で「男性に非常に興味がある」なんて意味深な紹介をされ、自作のガチホモ小説を見られて恥ずかしがったりもしていた彼女はいまや、公共の場で人目を気にせず己が欲望を爆発させるまでになっている
このままだと遠からず、主人公がペニバン装備の彼女によってお尻の処女を奪われてしまいそうだ

さてこのシリーズがあまりに良かったので、著者氏のこれまでの作品を調べてみたのだが、どうやらシリアス路線のガンアクションモノを2冊ほど出しているようだ
ベントーシリーズとは毛色がだいぶ違う
なので保留にしようかとも思ったのだが、作品レビューに「百合」の2文字を見つけて2冊とも即購入した
こちらも読んだら感想を書こうと思う
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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

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