スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

這いよれ!ニャル子さんを読んだ

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

著者は逢空万太。
イラストは狐印。

「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラトホテプです」

知る人ぞ知る人造の神話大系、クトゥルーにおいて、あるときは「無貌の神」、あるときは「這い寄る混沌」、あるときは「闇に吼える者」。
狂気と混乱を振りまき、すべてを嘲笑するという悪逆の神性、ニャルラトホテプ。
略してニャル子さんが本著のヒロインである。

私はクトゥルー神話を読んだことがないので、原典と比べることはできないのだが、しかしかなり独創的な解釈が著者氏によってなされた上でこの作品が形作られているだろうことは容易に察しがつく。
クトゥルーを読んだことがある人なら、この本を読んで爆笑するか、激怒するか、さもなくばニヤニヤするかのいずれかではないだろうか。
真面目に考察するのが最早バカらしくなるくらいのハジケっぷりだ。

似ている作品を挙げるなら、「やってきたよ、ドルイドさん!」がかなり近い。あれもドルイドの物語だと謳っておきながら、ドルイドが関係ない場面というのが当たり前のようにあった。この作品にも、クトゥルー神話関係なくね?とツッコミ入れたくなるような展開が稀によくある。
たとえばヒロインの武器。表紙の子が例のニャル子さんなのだが、手に掲げるは言わずと知れたバールのようなもの。
しかしニャル子さんは旧支配者の一柱なので、その武器もひと味違う。ただのバールのようなものではなく、「名状しがたいバールのようなもの」なのである。
そんな武器をたずさえ操るは最強の近接格闘術「宇宙CQC」。一〇八式まであるそうです。
もはやクトゥルー神話関係あるんだか無いんだか極めて微妙なところである。
ただwikiを参照するかぎりだと、ニャル子さんがトラペゾヘドロンから顕現するあたりはかなり忠実に描写されているようだ。ちなみにこの固有名詞は作中に出てこないので、クトゥルーを知らない私にとってはなんだかよくわからない黒い箱という認識でしかなかった。主人公も、持たされたそれがよもやトラペゾヘドロンなのだとは思いもしなかったろう。

そんな感じに、クトゥルー神話を原典としているだけあって極めてカオスな物語となっております。
率直に言って面白いけど、若干人を選びそうな内容でもある。良くも悪くもラノベらしい作品だ。
そういや、かのあかほりさとる先生が「ライトじゃないラノベが増えすぎてる」と何かのコラムか対談かで仰っておられたけど、案外そうでもないんじゃないかと個人的には思う。たとえばこれのように、気軽に肩の力を抜いて読める作品は、着実に出版されているのだから。
関連記事

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリー
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

ブログ内検索
最近の記事
リンク
おすすめ品

少女セクト 1
少女セクト 1
感想

少女セクト 2
少女セクト 2
感想

君が僕を
君が僕を
感想

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
感想

劇場版 「空の境界」Blu-ray Disc BOX(通常版)
劇場版 「空の境界」Blu-ray Disc BOX(通常版)
感想

リトルバスターズ!エクスタシー 初回限定版
リトルバスターズ!エクスタシー 初回限定版
感想

円環少女
円環少女
感想

ALL YOU NEED IS KILL
ALL YOU NEED IS KILL
感想

RSSリンクの表示
ランキング

FC2Blog Ranking

人気ブログランキングへ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。