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「君が僕を2」に関しての妄想

先日感想を書いた「君が僕を2」に関しての妄想文。内容を知らないと、わけがわからないと思われる。
文の性質上ネタバレに気を使っていないので、本文を折りたたんでいます。



れのあが淳子に対して抱いている感情が、親子愛か、それとも性愛なのかということについて。

順当に考えるならば、親子愛とするべきだと思う。
彼女の淳子に対するふるまいは、ややいきすぎるところはあるものの、基本的には親愛を表すものだ。
そう、「基本的には」。

どんなに仲の良い親子でも、酒に酔って唇を奪うことは普通しない。
娘の友人に嫉妬心をあらわにすることもないし、そもそも感情を剥き出しにすること自体がそうそうない。

れのあの淳子への態度は、親子という観点から見ると、必ずしも正常とは言い切れない。
後添いという時点でたしかに異質ではあるけど、それでも異常ということにはならないはずだ。
でも彼女は、正常の境界を踏み越える。踏み越えて、親子ではなく、友達でもなく、あるいはそれ以外のなにかでもないという、曖昧で言語化しにくい関係性へもつれ込ませる。そうさせる要因が親子愛だけだというのならば、そこには疑問を差し挟む余地がある。

疑わしき点はほかにもあるが、なかでも最たるものは、真名が彼女を敵視したことだ。
真名は特殊だ。自分の信念を貫くためならば、恐らく人の死さえいとわない。そんな恐ろしさを内包する点において、彼女は特殊だ。
けれど、意味もなく人を忌避するようなキャラではない。思い人に近付く人物なので嫉妬心から漠然と敵視した、なんてことでは間違ってもないはずで、そうしただけの理由が必ずある。
彼女がれのあの話を「聞きたくない」と言ったからには、そう言わせるだけの理由が、なにかあったはずなのだ。
すなわちそれが、「敵になりうると判断したから」。
淳子に聞かされた話から、恐らくは「私のどこが好き?」という言葉から、そこに籠められた尋常ならざる感情を読み取ったということは、不気味なほどに聡い真名ならば十分にありうる。
またそのくらいの理由でないと、話を聞くことを避けるという選択に彼女が及ぶことはないだろう。
ここで重要なのは、真名が一般的な女子中学生と比較すると、明らかに異質であるということ。
だからこそ、ただ嫉妬したというだけで終わらず、「ライバルになりうるという判断のうえで敵視した」という推論の成り立つ余地が生まれる。

以上が、れのあが淳子に対して抱く感情が性愛なのではないかと疑う根拠だ。
そして、一度そう疑い出すと、いろいろな場面が違った風にも見えてくる。

れのあが耳の形を褒められて恥ずかしがったのは、恐らくそこが性感帯だから。
すると淳子が彼女の軽口を、耳たぶをつねって止めさせるという行為が、途端に性的な臭いを帯びてくる。
とか。

「欲情した」とまで言ったわりには、れのあの真名への態度はきわめて淡泊だ。およそ興味がありそうな風には見えない。
それどころか、娘の友人への態度としては、冷徹と言っていいくらいだ。これはたぶん、嫉妬から。
そしてそうなってくると、「欲情した」と言ったのも真名に対してではなく、実は淳子にかもしれない、などという推測もできる。
とか。

こんな感じに妄想が止まらなくなる。
感想をどう書くか苦心する一方で、この十日ほどの間、上記のようなことを延々妄想していた。
一読者にそこまでさせるというあたりは素晴らしいとも言えるし、恐ろしい作品とも言える。
ともあれ良質な作品であることは確かなので、百合好きな人には一読をお勧めしたい。


君が僕を 2 (ガガガ文庫)
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