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空の境界第七章を見た

劇場版「空の境界」殺人考察(後) 【完全生産限定版】 [DVD]


サブタイトルは「殺人考察(後)」。

原作そのままのアニメという印象だった。
そういう意味では、語ることは特にない。原作を読んで頭に浮かぶであろう情景が、足されも引かれもせずそのまま形になっているので、原作通りという以外に言いようがないのだ。
映像化によってもたらされた、動画ゆえの躍動感は一見に値するかもしれないが、それも予想の範疇を超えるものではなかった。

ただ、その「原作通り」という一点において、本作は特殊であり、特筆に値すると思う。
原作空の境界は、閉じた物語だ。
発展性がなく、最初から壊れていて、その綻びが徐々に進行していき、最終的には取り返しがつかなくなる。
その軌跡は暗く陰鬱で、およそ救いというものがない。
そんな物語だ。
だから映像化されるなら、そういった陰湿さを如実に落とし込んだものでなくてはならない。
そして本作アニメ版空の境界は、実際にそのようにできているのだ。
日常を描いている、いわゆる静的なシーンであっても、画面の端々から異常さが垣間見える。
普通じゃない言動、普通じゃない描写、普通じゃない配色。それらによって、次になにが起こるかわからない不安感を、見る者は否応なしにかきたてられる。そのせいかはわからないが、大した時間でもないはずなのに、見ていると結構疲れてしまう。
ともあれ、作品特有の空気とでも呼ぶべきものを、原作からアニメへきちんと移植できているのだ。したがって本作は「原作通り」なのである。

そして、だからこそあのラストが活きてくる。
普通じゃないから、異常だから。そういった前提があるからこそ、あの場面が大きな意味を持つのだ。
本作の95%は、そのために費やされていると言っても過言ではないだろう。不気味な探索シーンも、大仰な戦闘シーンも、すべては数分にも満たないあのシーンのための前振りだ。
原作通りであることが特筆に値するというのは、一番大事なその結末を、完璧に描ききっているからなのである。

「原作そのまま」という言葉を、最大級の激賞として向けることができる。
アニメ版空の境界シリーズは、私にとってそういう作品だ。
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テーマ : 空の境界いろいろ
ジャンル : アニメ・コミック

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