スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

円環少女10を読んだ

著者は長谷敏司。
イラストは深遊。
サブタイトルは「運命の螺旋」。
巻数もいよいよ大台に乗り、シリーズ10冊目となる。

記念すべき節目の巻だからなのかはわからないが、今回は本シリーズのメインヒロインであるメイゼルの、その母についてのエピソードが挿入されている。
メイゼルの母親については、かつて円環大系の魔法世界を何らかの災厄によって席巻し、いまや名前を出すことさえタブーとされるくらいの禁忌の存在となっているという事実だけが語られており、その人となりや起こした災厄の詳細についてなどは、これまで何ひとつとして明かされてこなかった。
そんな謎に包まれた人物についてのエピソードが、この10巻では綴られているというわけである。

それはメイゼルの視点で母の姿を追うという形になっていて、戦闘の描写も多分に含まれている。
私がこのシリーズを敬愛する理由のひとつが、本作の著者氏による圧倒的な迫力を持つ戦闘描写だ。
魔法という異能力を理論立てて構成し、物理的な現象を連続させた結果としてリアルに、かつ説得力を持たせて描いている。
百人の凡夫をひとりの高位魔導師が蹴散らし、更に高位の魔導師が腕に覚えのある者どもを踏みつぶす。蟻に靴底を打ちつけるがごとくにだ。
そして頂点に君臨する超高位の魔導師ひとりが、幾百万の魔導師たちを相手に、ひけを取らないばかりか凌駕さえしてみせる。
その有り様はまさに奇跡の体現であり、超越者と呼ぶに相応しい姿だ。
魔法使いがこれほどに強く在り、これほどに活躍するラノベ作品を、浅学な私はほかに知らない。

この10巻では、そんな魔導師たちの迫力ある魔法バトルが、これでもかというほど多量に書かれている。
そのおかげで、ここ何巻かのなかではもっとも楽しめる一冊となった。
物語としても大きく進んだ巻となっており、その点も含めて個人的に高く評価している。
私がこのシリーズで一番好きなのが第1巻なのだが、本巻はそれに並んだかもしれない。
そのくらいに面白かった。

ストーリーの進展具合から考えて、このシリーズはまだしばらく続いていくと思われる。
20巻くらいに達しても不思議ではない。
けれど私は、これからどれだけシリーズが続いていこうとも買い続けて、そして読み続けていこうと思っている。
言わずもがな。それだけの魅力が、この作品にはあるからだ。


円環少女 10 運命の螺旋 (角川スニーカー文庫)
関連記事

テーマ : ライトノベル書評
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリー
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

ブログ内検索
最近の記事
リンク
おすすめ品

少女セクト 1
少女セクト 1
感想

少女セクト 2
少女セクト 2
感想

君が僕を
君が僕を
感想

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
感想

劇場版 「空の境界」Blu-ray Disc BOX(通常版)
劇場版 「空の境界」Blu-ray Disc BOX(通常版)
感想

リトルバスターズ!エクスタシー 初回限定版
リトルバスターズ!エクスタシー 初回限定版
感想

円環少女
円環少女
感想

ALL YOU NEED IS KILL
ALL YOU NEED IS KILL
感想

RSSリンクの表示
ランキング

FC2Blog Ranking

人気ブログランキングへ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。