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黄色い花の紅を読んだ

黄色い花の紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)


著者はアサウラ。
イラストはBou。

私の好きなラノベに「ベン・トー」というシリーズがある。その名の通り、弁当をめぐって戦ったり恋の鞘当てをしたりする話だ。ぶっちゃけバカな内容だ。
そのシリーズを書いた著者氏の作品ということで、この「黄色い花の紅」を手に取ってみたわけなのだが、あらすじを読むかぎりでは、雰囲気がかなり違いそうだという印象を抱いた。
実際に読んでみても、作風はまるで違う。「ベン・トー」はギャグ+アクションという感じの作品なのだが、本著にはギャグ分が皆無と言えるほどにない。全編がほぼガンアクション一色に染まっている。
しかし“ほぼ”というからにはそうでない部分もあるのであり、そこには百合なんかが入ってくるのだが、それについては後述する。

先述の通り、お遊びのまるでないガンアクションが本作の持ち味なのだが、ではこの作品が銃を撃って敵を倒していく話なのかというと、答えはNOだ。
銃に特化した物語ではあるが、本筋はそこにはない。
じゃあどんな話なのかというと、ある少女が自立するまでを書いた話である。銃はあくまでそのための道具だ。
道具なのだが、著者氏がそれに注ぐ愛が並大抵の量じゃない。微に入り細に入り、徹底的にというくらい具体性をもたせて描写されている。筋金入りのガンオタクなんだろうと思う。恐らくは実銃を撃ったこともあるのではないだろうか。

ただ、それがうざったくないのだ。
話の本筋から離れたところでのウンチクというのは、読んでいて眠たくなってしまうこともあるものだが、この作品にはそれがない。逆に普通に楽しめる。過剰と適正の間のギリギリのラインにうまく合わせてあると、個人的には感じられた。

そして百合要素についてなのだが、これは読む前からエッセンス程度だろうと思っていて、実際にもそうだった。
主人公は14歳の女の子なんだけれども、男性キャラと仲良くしているシーンも当たり前のようにあるので、百合だけを期待して読むべきではないと思う。
でも、一番フラグが立ってると思われるのが三十路間近のお姉さんで、後日談としてならくっつくルートもあっておかしくないと思わせられる程度に仲睦まじくはあった。
その年の差、実に倍。なかなかにそそられるシチュエーションだ。

全体を通して見ると、気になる点もわずかながらあった。語りすぎというか、語らせすぎと思えるシーンが幾つかあったというのはその最たるものだ。このキャラにこれを言わせてしまうのか、というような。
しかし、その気になる点を差し引いても、完成度は非常に高いと思う。とても面白く読ませてもらった。
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テーマ : ライトノベル書評
ジャンル : 本・雑誌

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