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ベン・トー4を読んだ

ベン・トー〈4〉花火ちらし寿司305円 (集英社スーパーダッシュ文庫)


著者はアサウラ。
イラストは柴乃櫂人。
半額弁当を求めてのガチバトルが繰り広げられるバカバカしいシリーズの第4巻だ。

バカバカしいと書いたけど、もちろん褒め言葉である。そうと知りつつ全力でバカをやるさまには見る者の胸を打つ魅力がある。
今回は発売時期に合わせて夏休みのエピソードとなっており、主人公が所属するハーフプライサー同好会というわりとそのまんまな部活の強化合宿として、とある観光地へ遠征するという流れになっている。
そこで出会った二人の少女たちを中心に、物語が動いていくのだ。

3巻が神懸かり的な面白さだったので、次は多少落ちるだろうと予想はしていたけど、やっぱり少し微妙かなという印象。
決して悪くはないんだけど、全体的にどうも粗い。細部の煮詰めに失敗したという雰囲気。
あとがきを読んでみると、想定していた文章量を大幅に超えてしまったらしく、かなり削る羽目になったようなので、そのせいかなと思う。
読んでいる最中には気付かなかったのだが、そのあとがきを見て読み返してみると、ほぼ全ページがびっくりするくらいに真っ黒だ。端から端までが文字で埋まっており、どうにかして規定の枚数に収めようと苦心した形跡がうかがえる。
けどこの著者氏はもともと長く書いてしまいがちな性分のようで、前回も前々回も、削った的なことはあとがきに書いてあったと記憶している。
にもかかわらず、あれだけの完成度に達せられる技量があるのだ。今回だってやろうと思えば出来なかったはずはない。ここは、明らかなマイナスポイントだと思う。

でも、いいところもあった。恐らくは今回かぎりの登場となる、ゲストキャラのふたりだ。
私が今更言葉を飾っても意味がないだろうから簡潔に言わせてもらうと、ほのかに百合だったのだ。
片方が飼い主、片方が犬。
この作品においては「犬」という言葉は蔑称として扱われているのだが、表紙の眼鏡の子、彼女にかぎってだけは褒め言葉になると思う。
飼い主のためにだけ、本当の本気を出せる。そんなキャラだ。
厳密には恋愛感情じゃないので、あくまで百合っぽいという程度なのだが、その微妙な関係性がまたいい。
マイナスを打ち消せるほど大きくはなかったものの、プラスではたしかにあった。

そんな感じの第4巻。
全体としては良作よりちょい下くらいの評価。これがこのシリーズでなかったら、もう少し高めに評価できたかもしれない。
このシリーズだからこそ期待して、それに及ばなかったからやや辛めの評価になったという次第である。
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テーマ : ライトノベル書評
ジャンル : 本・雑誌

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